Steins;Gate #23 境界面上のシュタインズゲート

シュタゲ　第23話。
ラジ館でのタイムマシン会見の裏側で何が起こっていたのか―――。
以下感想

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タイムマシン会見の裏側

第三次世界大戦のキッカケは「タイムマシン」
未来からやってきた鈴羽の任務は一つ、
「紅莉栖を救い、シュタインズゲートへと到達する」
作戦立案者は未来の倫太郎とダル、
鈴羽を向かわせたのはタイムパラドックスを回避するためか。
あくまで大勢の命よりも紅莉栖一人を助けるためってところが
仲間思いの倫太郎らしいですね。

倫太郎は鈴羽とともに、
タイムマシンで第1話冒頭時点へと向かいます
そして倫太郎は紅莉栖と再会。
とはいえ紅莉栖にとってはこれが初対面、
倫太郎は何も言えずにその場を立ち去ります。
その後紅莉栖が刺された場所で紅莉栖を待ち伏せ。
紅莉栖が持っていたのはタイムマシンの論文、
これこそがアルファ世界線とベータ世界線を隔てる壁であり、
第三次世界大戦の引き金となるカギですね。

紅莉栖の父の正体は中鉢博士
紅莉栖の、娘の論文を盗もうとする中鉢博士は、
自分の娘に対する「醜い劣等感」を顕にします。
中鉢博士から紅莉栖を守ろうとした倫太郎ですが、
それが仇となり紅莉栖を刺してしまいます。
倫太郎と紅莉栖があまりにも不憫すぎる結末ですね、
というか中鉢博士がカスすぎるなぁ。

鳳凰院凶真の復活

鈴羽は倫太郎を連れ元の時間軸へ帰還
そこでは中鉢博士が紅莉栖の論文を持ち亡命に成功、
まゆりの「メタルウーパ」が
こんなところで役に立っているなんて意外すぎます。
紅莉栖を刺したのが自分だと知り心が折れる倫太郎ですが、
そんな倫太郎をまゆりが叱咤。

一度失敗するのは計算の内、
倫太郎は「未来の倫太郎からのムービーメール」を閲覧
やるべきことは二つ
「紅莉栖の論文をこの世から抹殺」と「紅莉栖の救出」
しかしアルファ世界線の時同様、
紅莉栖を救おうとあれこれ試みても結果は変わらない。
そこで未来の倫太郎が出したヒントは
「確定した過去を変えずに未来を変えろ」
「最初のお前を騙せ、世界を騙せ」
倫太郎ならば理解できるヒントらしいですが、
果たしてその真意は・・・。

未来の自分からのメッセージを受け取った倫太郎は
「鳳凰院凶真」を復活させます
厨二病を全開にさせた倫太郎はラストミッション
「オペレーションスクルド」に挑みます。
BGM兼EDと相まってめちゃくちゃカッコイイですね！

まとめ

ついに明らかになったタイムマシン会見の裏側、
そして鳳凰院凶真の復活にラストミッションの開始。
怒涛の伏線回収にクライマックスに向けての盛り上げ演出に
こちらの興奮も最高潮です！
倫太郎の最後のミッションがどのような結末を迎えるのか、
次回が待ち遠しすぎてシンドイですね。

ってなわけで今回の妄言です。

シュタインズ・ゲート
倫太郎が向かうべきゴールである「シュタインズ・ゲート」
条件の一つである「論文の抹殺」については、
中鉢博士より先に「メタルウーパ」を回収すればクリアでしょう。
となると注目すべきはもう一つの条件「紅莉栖の救出」ですね。

ある一つの結果には当然その原因が存在する。
しかし今回の場合は
「紅莉栖の死」の結果が「倫太郎の世界線漂流」で、
「倫太郎の世界線漂流」の結果が「紅莉栖の死」でもあります。
原因＝結果という非常に特殊な構図ですね。

「紅莉栖の死」はすべての結果であり原因でもある、
すべての終わりであると同時に始まりでもある。
これを覆そうというのは
これまでの「世界線漂流」を否定することと同じ、
紅莉栖を助けたいという想い自体を
否定することと同じです。
激しく矛盾をはらんでいる行為ですね。

なので世界線は深刻なタイムパラドックスを阻止するため、
「倫太郎の世界線漂流」という結果を保持しようと
強制的に「紅莉栖の死」という原因を生み出すのでしょう。
シチュエーションは似ていますが、
単純に原因を取り除くことで結果を変えることができた
まゆりの時とは明らかに違いますね。
（まゆりを助けたいという想いはずっと以前からのものなので）
まさに因果の檻とでも形容すべきでしょうか。

だからこそ倫太郎はかつての自分自身を、
世界を騙す必要がある。
「紅莉栖の死」→「世界線漂流」→「紅莉栖の死」
という構図を崩すことは不可能ですが、
世界線漂流の原因として必要なのは
「紅莉栖が死んだ」と倫太郎が認識すること。
実際に紅莉栖が死ぬ必要はどこにもありませんよね。

因果の抜け道、裏道的な存在である「シュタインズ・ゲート」
そこへ至るために倫太郎がどのような行動を起こすのか、
そしてその結果どのような世界線が待っているのか、
繰り返しになりますが次回が非常に楽しみですね！