とある魔術の禁書目録II #05 蓮の杖（ロータスワンド）

禁書II　第5話。
「法の書」編クライマックス。オルソラや天草式の運命は―――。
以下感想

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上条さんvsアニェーゼ

魔滅の声（シェオールフィア）を無効化されたインデックスをステイルたちが保護、
一同は一度集まり活路を探します
一同が導き出した答えは「法の書を解読し、それを交渉に使う」というもの。
法の書自体は現在バチカンですが、魔道書図書館のインデックスの頭の中には
法の書が解読不能書庫として保管されていました。
早速インデックスはオルソラから解読法を聞きますが、
インデックスは即座にこの解読法が誤りであることに気づきます。
そこへ防壁を破りシスター集団が襲来―――。

上条さんは単身アニェーゼのもとへ
上条さんはアニェーゼの蓮の杖（ロータスワンド）に圧倒されますが、
一瞬の隙を付きアニューぜの懐へ飛び込み、顔面に一撃をお見舞いします。

自分たち

かつての路上生活を思い出したアニェーゼは
「あの頃に戻ってたまるか」と再び立ち上がります
アニェーゼは外が静かになっていることに気づき勝利を確信しますが、
そこへ登場したのは天草式の協力によって強化された"魔女狩りの王（イノケンティウス）"。
アニェーゼの幻想とは裏腹に
アニェーゼの部下たちがステイルたちにより制圧されていました。

上条さんはその容赦のない拳でアニェーゼの幻想を終わらせます
しかし上条さんも戦いのダメージでダウン。
目を覚ますとそこはいつもの病院で、そばには神裂がいました。
神裂によるとオルソラ、天草式共にイギリス清教の保護下に入ったらしく、
ローマ正教からの報復の心配はないそうです。

神裂は「自分たちの問題にまた巻き込んでしまった」と上条さんに謝罪
そこへ土御門が登場、「どうせ脱ぐんでしょ？」と神裂を茶化します
土御門が去ったあと、上条さんは「別に謝る必要なんかない」と神裂に言います。
今回はたまたまインデックスがイギリス清教に所属しているから
イギリス清教の味方をしただけで、
もしアニェーゼが助けを求めてきたら、今度はローマ正教の味方をするそうです。

ローラがオルソラに十字架を渡した真の目的は「神裂火織」
神裂は高い戦闘力と高い正義感をあわせ持つ貴重な人材。
天草式がイギリス清教の保護下へ入るということは、
「（神裂が）言うことを聞いているうちは仲間を保護やる」と
暗に言っていることになります。
ステイルは狡猾なローラを「雌狐」と評価。

まとめ

今回もまずは解説から

法の書の解読法
法の書には「ダミー解法」が100個以上存在します。
またその解読法を用いて解読しても「正解らしき文章」ができあがってしまうため、
解読した本人にはその間違いに気づくことは困難です。
そのため法の書の冒頭には
「汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん」との記述があります。

蓮の杖（ロータスワンド）
アニェーゼが扱う第5の元素・エーテルの象徴武器。
杖に与えた衝撃を瞬間移動させ相手にぶつけたり、
杖にナイフで傷をつけることにより空間を裂いたりと、
「杖と他のものを連動させ、杖が受けたダメージを他のものにも与える」という
藁人形のような武器です。
黒子の"空間移動（テレポート）"と同様、
攻撃がある点にのみピンポイントで現れる「座標攻撃」なので
上条さん的には地味に相性の悪い相手ですね。

ルーンの結界と"魔女狩りの王（イノケンティウス）"
ご存知ステイルの必殺技である教皇級の魔術。
ステイルのルーンが貼られている結界内限定で
摂氏3000℃を超える炎の巨人を生み出します。
逆に言うとルーンが貼られていないところではこの魔術は使用不可能であるため、
この魔術を必殺技としているステイルにとって戦闘前の下準備こそが最大のキモ。
3話でステイルが建宮に圧倒されていたのは、
ルーンの準備ができない状況でインデックスを庇いながら戦っていたからです。
今回ステイルは"日常的なものから魔術的要素を取り出す術（偶像の理論）"の
スペシャリストである天草式の協力によって、
ルーンの配置自体を魔法陣にしてイノケンティウスを強化しています。


今回は最後の最後で今まで蚊帳の外だった神裂と土御門が
おいしいところを掻っ攫って行ったというカンジですね。
頬を赤く染めてモジモジしている神裂が反則的にカワイかったです！
そしてその神裂を茶化す土御門が面白かったですｗｗ

元々無関係であった天草式の問題を
「自分たちの問題」だと言い切る上条さんがカッコよかったです。
上条さんが助けるのはあくまでも「個人」、
住んでいる世界の違いや所属している組織の違いは関係なし。
設定やキャラ同士の関係が複雑に入り組んでいるこの作品だからこそ、
上条さんの「シンプルさ」がより引き立ちますね。

事件の結末をほぼすべて予測しきり、
自分たち（イギリス清教）が最大限の利益を得られるよう最初から計算していたローラ。
加えてイギリス清教のトップということは
禁書目録のシステムを作り出してインデックスを苦しめ、
ステイルや神裂を騙してきた張本人でもあります。
しかし完全な悪人とも言い切れないためステイルも手出しできない。
見た目とは裏腹にずいぶんと狡猾な人物ですよね。

次回からは舞台を学園都市に戻しての新章突入、科学サイドのお話。
黒子や初春などの超電磁砲勢とあわきんの活躍に期待ですね。
果たして佐天さんに出番は用意されているのか、
それともやはり一人だけハブられてしまうのか・・・。