伝説の勇者の伝説 #014 誰も、なにも失わない世界

伝勇伝　第14話。
スイとクゥとの再戦、ライナたちはククを救えるのか―――。
以下感想

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いざ、姫の救出へ

化物である自分に生きている意味なんてない
目を覚ましたアルアは自分のせいで両親が死んだと自分を責めます
アルアと同じ道をたどってきたライナは
シオンやキファ、それにフェリスのおかげで
自分にも生きている意味がなにかあるかもしれないと考え、
だからこそ「誰もなにも失わない世界」を目指していました。

化物である自分に
生きていて欲しいと願ってくれる人がいるのはアルアも同じ
アルアはククを救い出すためライナとフェリスから戦い方を教わります
そしてライナとフェリスはククが捉えられている館へ侵入、
そしてスイとクゥと再会します。

ガスタークの王、レファル・エディアは
「誰も傷つかない、誰もが笑って暮らせる世界」を創れる器
スイはライナにガスタークに来るよう交渉します
しかしスイとクゥは勇者の遺物を独占するために多くの人を殺し、
さらに複写眼保持者を人間とも思っていない。
多少の犠牲は仕方ないとするガスタークの王はクズ、
しかしローランドの王シオンは違う。
こうして交渉は決裂、戦いへと発展します。

綺麗事

ライナたちは陰に隠れるアルアを使った奇襲を仕掛けますが
二人を仕留めきることはできませんでした
「複写眼は魔眼の中では決してレベルは高くないと思っていたが
やっかいさは最悪だ」
ライナには敵わないと考えたスイとクゥはククを殺して
アルアだけでも暴走させようとします。

そこへミランが登場、スイの左腕を切り落とします
その隙をついてライナたちはククの奪取に成功、
スイとクゥを仕留めようとするミランでしたが
それをライナが妨害し二人を逃します。

ミランはライナたちと戦わずに帰ってきました
「邪魔だから消す、それを繰り返して何になるんだ」と言うライアに
ミランは「邪魔者が消えれば自分に都合のいい人間だけが残る」と答えていきました。
ミランが去ったあと、ライナはアルアとククを
ミルクたち忌破り追撃隊に任せちまおうと企みます。

もうすぐ戦争が始まる
ライナとの約束を果たそうとするシオンは
「まだいけるさ、まだできるはずなんだ・・・」とつぶやきます
あーあ、とうとう本格的に病んできちゃったか・・・。

まとめ

「邪魔者を殺していけば自分に都合のいい人間だけが残る」
ライナは実際にそれを実行できるだけの力を持っているわけですし、
きっと何度もそれを考えたことはずです。
しかし気に入らない人間を皆殺しにするなんてのはまさに化物の所業。
化物の身体（複写眼）を持つライナですが、
それでも心だけは人間のままでいたかったんだろうなぁと思いました。

国民の願いに答えてやるのが王の責務。
ライナの願いである
「争いのない、誰もが昼寝だけしてればいいような世界」を
自分が創ってやると約束したシオンですが、
この情勢ではその約束はとても実現できそうにないですね。
理想と現実の板挟みに苦しむシオンがあまりにも痛々しかったです。

次回はタイトルからしてギャグ回なのかな。
自分を追いつめすぎてしまっているシオンに
ライナが逃げ道をつくってくれるといいのですが・・・。