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2010夏アニメの評価 その4(けいおん!!)①

2010夏アニメの評価 その3の続きです。
今回はけいおん!!について。
自分がこの作品を半年間観て感じてきたことなどを
適当に書いてみました。
けいおん!! 94点
天下無敵のゆるゆる軽音部アニメ

圧倒的なキャラの魅力に驚くほど細やかな描写力、
主題歌や挿入歌のレベルの高さなど
今期、そして前期のアニメの中でも
確実に頭一つ抜きでていた作品だったと思います!


個人的に残念だった点は1期に比べ我が嫁である澪の見せ場が少なかった、
あとは1期の挿入歌のほうが好きな曲が多かったなぁと感じる程度でした。
どちらもあくまで「1期と比べたら」の話ですよ。

あとはあざとい販促ですね。
これに関しては製作側も商売でやっているわけですから、
ある程度は受け入れなければならないことなのでしょう。

以下、この作品で自分が感じたことについてダラダラと書いてあります。
アホみたいに長い上非常に漠然としており、
とても考察と呼べる内容ではないので、
「なに意味不明なこと言っちゃってんのコイツww」程度に
軽く流しちゃってください。

変わらなかった3年生たち
唯たちにとってはこれが高校生活最後の年。
受験という人生における一つの大きな分岐点があり、
人間的に大きく成長する絶好の機会であります。
ですが、特に2クール目の唯たちからは
将来に向けての精神的成長を感じられませんでした。


1クール目、特に第8話9話10話ではこれから卒業に向かう唯たちが
自分たちの進路に思い悩むシーンがチラホラあったり、
大人になろうとする唯の成長が描かれていたりしました。
しかし肝心の受験や卒業式のある2クール目では
それらの描写がかなり少なくなっていたように思います。

いろんなところで不評を聞いた第15話では、
唯は今までの成長を台無しにするかのような行動を起こしました。
進路については唯や律っちゃん、
そして別の大学への推薦がほぼ確実であった澪までもが
あっさりムギの志望校に合わせ、
そして特に必死に勉強している描写もなく全員無事合格しました。

こんなカンジで最後まで精神的成長を感じさせなかった唯たちですが、
自分は「そもそも唯たちには別に成長なんか必要なかったんだろうな」と思いました。

人が成長をするのは、
自分や周りの環境を自分の理想に近づけようと努力するから。
しかし唯たちの場合、
軽音部のみんなでずっと一緒にいること自体を理想としてました。
つまりは現状のままでいることこそが理想、
今思えば第12話の時点、つまりは1クール目ラストで
唯たちの進路選択は決まっていたようにも思えます。

受験や卒業を迎えても何一つ変わらず、
そしておそらくこれからも変わらないであろう唯たち4人こそが
この作品の不変性の象徴。
日常系アニメとしての根幹を担う存在なのだろうと思います。


中野梓の存在意義
この作品の真の主役だと言っても過言ではない
(と個人的には思っている)あずにゃんこと中野梓。
ですが、元々彼女は1期中盤から加わったキャラです。
1期の半分は唯たち4人+さわ子先生だけで軽音部をやってきたわけですから、
極端なことを言えば中野梓がいなくても
第1期「けいおん!」は作品として成立していました。
「け」「い」「お」「ん」「ぶ」のキーホルダーは
「ぶ」を除いても「け」「い」「お」「ん」で意味が通ってしまうのです。
そこで第2期「けいおん!!」における中野梓というキャラの存在意義を考えたところ、
自分なりに3つの答えが出てきました。

①物語の舞台を軽音部に位置づけするための存在
 2期では唯たち3年生はみんな同じクラス、
 そしてさわ子先生がその担任となったことにより、
 クラス行事や授業風景など、要は軽音部以外の場所でも
 主要キャラのほぼ全員を活躍させることができるようになりました。

 しかしあずにゃんだけは唯たちのクラスメイトではないため、
 あずにゃんと唯たちをからませるためには
 唯たちは軽音部に集めるしかありません。
 あずにゃんだけは唯たちと軽音部でしかつながっていない、
 だからこそ、あずにゃんに「ぶ」のキーホルダーが与えられたのだと思います。


②唯たちの卒業を視聴者に意識させてくれる存在
 先程も書いたとおり卒業が間近に近づいていても
 まるで変化を感じられなかった唯たちですが、
 その代わりと言わんばかりにあずにゃんがいろいろと悩み、
 そして成長していってくれました。
 このあたりがあずにゃんがこの作品の真の主役だと感じる理由です。

 唯たち3年生をこの作品の不変性の象徴だとすると、
 あずにゃんは反対にこの作品の変性の象徴。
 どんな幸せな時間にも必ず終わりが来るということを
 視聴者に教えてくれる存在であったと思います。


 変化のない唯たちを描いただけでは1期の頃とまるで同じです。
 あずにゃんが唯たちと違う立ち位置のキャラとなったことこそが
 「けいおん!」と「けいおん!!」の最大の違いではないでしょうか。

③視聴者と同じ目線で軽音部を見てくれる存在
 2期でのあずにゃんは部員の中でただ一人軽音部に残るものとして
 卒業する唯たち4人を一番間近で、しかしほんの少し離れた位置から
 唯たちを見続けていました。

 あずにゃんと唯たちとの間には
 学年の差という絶対に埋まることのない溝が存在します。
 どれほど近い存在であろうとも、
 あずにゃんだけはどうしても唯たちに置いて行かれてしまいます。

 それと同じように、等身大の女子高生を描いたこの作品のキャラたちは、
 ただ可愛いだけでなくて視聴者に親近感も与えてくれます。
 しかし、視聴者は当然ながら
 どうがんばってもけいおん!!の世界に足を踏み入れることはできません。
 (2次元の世界に行く方法が見つかれば話は別ですけどww)

 決して縮まることのない差を感じながら唯たちを見送るあずにゃんは、
 テレビに映る唯たちを眺めるしかない視聴者一同と
 ある意味非常に近い目線の持ち主なのではないかと思います。

 視聴者目線に近いということはそれだけ感情移入しやすいということ。
 自分もそうだったのですが、
 あずにゃんに感情移入しながらこの作品を観ていた視聴者は
 結構多かったのではないかと思います。


長くなりすぎましたので、その4②へと続きます。
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[ 2010/10/02 09:50 ] アニメ感想(総評) | CM(0) | TB(0)
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