

禁書3期 第3話。
学園都市の武力介入によりアヴィニョンはさらなる混沌に。
以下感想
不便な能力
学園都市の武力介入によりアヴィニョンはさらなる混沌に。デモが過激化するアヴィニョンに学園都市が武力介入。
1.パワードスーツによる暴徒の鎮圧、ならびに住民の退避
2.アースブレードによる包囲網形成、ピンポイント爆撃
3.ダメ押しに学園都市最強を投下
0930事件からローマ正教には随分と好き勝手やられてきましたからね。
あんまりナメられないよう武力を誇示するのが目的かと思います。
だって土御門の言うとおりテッラに対しては悪手ですし。
ちなみに一通さんが出張ってきたのはただの視聴者サービスでしょう。
土御門が学園都市側の相手をする間、上条さんと五和はテッラとの再戦。
まぁ五和も気づいたように、土御門も実践しようとしていたように、
テッラの扱う「光の処刑」の弱点は非っ常~にわかりやすい。
しかしこの弱点は「ここぞという場面での使用に限定する」とか、
使い所に気を使うなり立ち回りを意識するなりでカバーできたはず。
そもそもにしてこの弱点も"未調整"だから存在しているだけかもしれません。
不完全な能力を嬉々として連発しまくっていたテッラが雑魚すぎただけで、
「光の処刑」自体は決して弱くも不便でもない魔術だと思います。
・・・まぁテッラの本来の目的はC文書の行使ではなく「神上への到達」
「光の処刑」の照準調整や今後の侵攻に向けた下準備。
C文書とそれによる大規模デモはただのエサでしかなく、
上条さんや学園都市はただの練習台でしかなかったのかも。
まぁC文書はすでに破壊され、テッラもアックアにコロっと殺られちゃいましたので、
今となっては真相は知りようもないし、知ったところで特に意味はないかな。
補足、解説
土御門の抱えるハンデ土御門はイギリス清教所属の魔術師で、
今は多角スパイとして学園都市に潜り込んでいる。
で、その際に能力開発を受けて超能力者にもなっています。
魔術師であり超能力者、本来なら厨二心をくすぐる素敵設定のはずなのですが、
「超能力者が魔術を使うと身体がボロボロになって死ぬ」という制約で、
残念ながら超能力者は魔術を扱うことが不可能だったりします。
しかし超能力者としての土御門の能力が"レベル0"の「肉体再生」であるため、
「数回なら魔術を使ってもギリ死なない」という中途半端な状態になっています。
稀代の天才魔術師が、満足に魔術を使えなくなってしまった代償が、
あってもなくても大差ない、
ほんのちょっとだけ死ににくくなる程度の超能力なわけですから、
差し引きとしては間違いなく大幅なマイナスでしょう。
これは予想ですが、インデックスの「首輪」と同じように、
多角スパイという立場の土御門に与えられた枷なのではないでしょうか。
しかし土御門は、たとえ自身が深手を負ったとしても、
目的達成に必要とあらば平然と魔術を行使してみせる。
ハンデを覆す意志の強さと頭の回転の速さが今の土御門の武器と言えるでしょう。
上条さんの記憶喪失夏休みのある日、「1年に一回記憶を消去しなければならない」
という禁書目録(インデックス)の運命を変えた代償として、
上条さんは脳にダメージを負いそれまでの記憶をすべて失っています。
そのため、今の上条さんは2ヶ月前ぐらいまでのことしか覚えていません。
で、驚くことにこの2ヶ月間、上条さんは自身の記憶喪失を、
他の誰にも悟られずに生活してきたわけなんですよ。
(主治医のカエル顔の医者は除く)
まぁ。普段から親元を離れ寮生活をしている、とか、
事件は夏休み中のことで、新学期が始まってまだ1ヶ月しか経っていない、とか、
登場人物の多くとは記憶喪失後からの付き合い、
といった諸々の事情も大きな要因でしょうけど。
ちなみに、上条さんが記憶喪失前から付き合いのあった主な人物は、
インデックス、ステイル、神裂(ここまでは記憶喪失直前のわずかな付き合い)
土御門や小萌先生といった学校の面々、あとは美琴です。
また、テッラは「幻想殺しに対する知識のなさ」から、
上条さんの記憶喪失をすばり言い当てましたが、
記憶喪失前の上条さんの知識も今とほとんど変わりがなかったように思えます。
・右手で異能の力に触れる以外の活用をしていない
・超能力以外に幻想殺しを使用したのは記憶喪失直前のステイル戦が初
とはいえ、記憶を失った今の上条さんにとってはそんなことは知る由もないため、
テッラに見透かされるだけの動揺が生まれてしまったのも仕方ないですね。
まとめ
てなわけで今回はC文書編のクライマックス。
テッラさんがなかなかに小者だったせいかなんともあっけない結末でしたね。
まぁ3期の本番は次章以降ですのでこんなところでしょう。
で、次回からいよいよ旧約15巻、暗部抗争編がスタート。
何を隠そう禁書の中でも1,2を争うレベルで好きな章です。
学園都市に蠢く暗闇たちの大暴れが楽しみです。
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それを理解せずにドヤ顔で連発して弱点を見破られた辺りがテッラの小物さというか、読者に神の右席最弱とか言われてる所以ですね
自身の術式の性質どころか同僚のアックアの人間性も理解してませんでしたし
関係ないけど、アックアがテッラを粛清するシーンはもっとスピード感を出してほしかったです
原作だとテッラが何が起きたかも理解できない内に行われた高速攻撃でしたし