
Fate/Apocrypha 第5話。
黒のセイバーとの約束を果たすべく、ルーラーが行動を起こす。
以下感想
聖女の導き
黒のセイバーとの約束を果たすべく、ルーラーが行動を起こす。黒の陣営はホムンクルスの少年の身柄を引き渡すよう迫ってくるが、
黒のセイバーの遺志を継いだルーラーがそれを制する。
予想外すぎる展開の連続ながら、決して冷静さを損なわず、
臣下の本質を的確に見抜き、見事に最善の道を選んでみせた。
黒のランサーの王としての器の大きさにただただ感心なのですが、
英雄王や征服王や騎士王なんかと比べると、
カリスマ性に欠けるというかどうにも地味なんですよねぇw
こうして少年の身の安全を確保したルーラーは、その後、
少年を聖杯大戦から遠ざけるためにジークを一人の老人のもとへと導く。
自我を持ったホムンクルスにしてサーヴァントの心臓を受け継ぎし者。
これほどのイレギュラーを自身の管理下から切り離すとは、
「聖杯大戦の異常」を警戒する監督役とは思えない愚行ですよねw
彼が聖杯大戦から逃れ得ない運命にあるというのなら、なおさらです。
そんなわけで、彼女が少年をこのように導いた理由は、
ルーラーの責務ではなくジャンヌ・ダルクの趣味趣向になるわけです。
「彼はもう十分に奪われた。これ以上、命まで要求するのは残酷すぎる」
自由も誇りも尊厳も、命さえも、何もかもを徹底的に蹂躙された、
かの聖女様のお言葉とあらば、説得力が、重みが違いますね。
では、「ジャンヌは生前の自分とジークを重ね合わせていたのか?」
と言えば、それもまた少し違うのではないかと思います。
ジャンヌは人として生きることと英雄として生きることを明確に区別していました。
おそらく彼女は、聖女としての在り方を貫いた生前に悔いなど抱いていないですし、
もしジークがこの先、人ではなく英雄として生きることを選んだとしたら、
その時は今回と同じように力の限り彼を応援するのではないでしょうか。
まとめ
てなわけで今回は主人公とヒロインの馴れ初め、聖杯大戦的には箸休め回。
まさに聖女様、あるいは女神様とでも形容する他ない、
ルーラーの慈愛に満ちた言動に心打たれる一話でした。
なるほどなるほど、これほど眩い少女が徹底的に貶められたとあっては、
ジルの性癖があそこまで歪んでしまうのもムリはないですね。
まぁ個人的にはジャンヌはちと完成されすぎててイマイチだったり。
やっぱアルトリアのように苦悩してくれないと愉悦が感じられませんからw
で、聖杯大戦の次局は、ジークとは別の意味でイレギュラーな存在、
黒のアサシンが渦中となるようですね。
早々に戦力低下に悩まされている黒の陣営が、
制御下にないアサシンをどう活用するかが見所ですね。
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