
Fate/Apocrypha 第4話。
赤のバーサーカーの突撃を皮切りにした、両陣営初の正面衝突。
以下感想
反逆者と圧政者
果敢に攻め入る赤の陣営と、それを迎え撃つ黒の陣営。ユグドミレニアの本拠地に単身特攻を仕掛ける赤のバーサーカー。
フランちゃんと同じく言語能力を持つ珍しいタイプのバーサーカーですが、
実態は「アルトリアにご執心状態のランスロット」みたいなカンジ。
フランちゃんのようにずば抜けて理性的なわけではなく、
ヘラクレスやランスロットのように驚異的な技の冴えや周到さも持っていない。
それが狂化によるものなのか彼の本質なのかはわかりませんが、
トップクラスのハズレサーヴァントであることは間違いないでしょうねw
そんな狂乱の反逆者、黒のライダー、キャスター、ランサーが圧政する。
特筆すべきは初手でバーサーカーをほぼ無力化したライダーの能力でしょう。
どんなガチムチであろうと唐突に足を失えば戦闘力は激減。
トドメを刺す相方がいればこれ以上に有能な宝具はそうそうないでしょう。
ただしこの宝具、移動宝具を持つライダークラスに対しては効果が薄い。
そして残念ながら赤の陣営には超強力なライダーがいるんですよねぇ。
残る黒のセイバー、バーサーカー、アーチャーの三名は、
赤のバーサーカーの特攻を見守っていた赤のアーチャー&ライダーと小手調べ。
特に単身でセイバー&バーサーカーと圧倒する実力を持つライダーがヤバイ。
なにせ、基礎能力以上に宝具能力に秀でたライダークラスであるにも関わらず、
純粋な白兵戦で最優と最強のクラスを容易く上回っているわけですからね。
そんな赤のライダーと、その好敵手足り得る弓の名手の黒のアーチャー、
そして赤のランサーの三名が、この聖杯大戦における最強格でしょうか。
欲深で浅ましき一人の英雄
生に執着し死に抗う少年を見た黒のセイバーは・・・。黒のライダーの手引で逃走を試みたホムンクルスの少年は、
黒のセイバーのマスター、ゴルドによって瀕死に陥ってしまいますが・・・。
形としては、心優しき英雄による滅私の奉仕に違いないのですが、
実際は彼のほうこそ少年とアストルフォに救われたのでしょう。
自ら考えることを放棄し、ただ他者の願いを叶えるだけの存在など、
人の臨界を超えた英雄などではなく、願望器と同列の道具に過ぎずませんから。
ジークフリートの在り方にはエミヤや切嗣を彷彿とさせるものがありますが、
一方で両者の間には明確な差異も存在しますね。
救う対象と切り捨てる対象の基準を明確化しているのは共通しているのですが、
エミヤや切嗣はあくまでそれを主体的に決めていたのに対し、
ジークフリートは「救いを求められれば」と完全に対象へと委ねていた。
だから生前のジークフリートには未練はあれど苦悩はまったくなかったのでしょう。でなければ、今回のように、あそこまで突発的かつ衝動的に、
ジークを救う/ゴルドを見捨てることはできないかと思います。
で、かろうじて、英雄としての格を取り戻した黒のセイバーですが、
逆にサーヴァントとしては赤のバーサーカーすら上回るハズレ枠となりましたねw
聖杯で得た第二の命をどう使ったところでそれは当人の自由ですし、
マスターであるゴルドの資質にも疑わしいところが多々ありましたけど、
戦いそのものを完全に放棄するサーヴァントなんて前代未聞ですから。
ディルムッドも代表格ですが、召喚そのものが願望成就に繋がるサーヴァントって、
利害の一致が成立しないため実はめちゃくちゃ扱いづらいんですよねぇ。
まとめ
てなわけで今回は黒の陣営と赤の陣営の初の正面衝突。
前回あたりから近いうちにそうなるだろうとは思っておりましたが、
まさか黒のセイバーがこんなにも早々と脱落するとは予想外でしたw
令呪も不発だし宝具も未使用だしでガチでロクな見せ場なし。
まぁ宝具については彼の能力を継ぐであろうジークに期待しましょうか。
赤のバーサーカーが黒の陣営へと捕らえられたことにより、
サーヴァントの数では黒の陣営が一歩リードとなったわけですが、
あのバーサーカーはどう考えても敵味方関係ないタチですし、
ついでに黒のアサシンもおそらく似たようなもの。
加えて赤のランサーに加えライダーまでもが反則級の実力者と判明し、
ただただ三大騎士クラスの一角を失った痛手が悔やまれます。
とりあえず次回はダーニックと黒のランサーがブチギレ必至ですねw
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赤のライダー、アキレウスはヘラクレスに匹敵する大英雄です
ライダーなのに基礎能力が高い事に加え、不死の体が宝具化してて、
弱点の踵を除いて、あらゆる攻撃が無効化されます
ただ神性の宿った攻撃だけは例外で、故に神の子である
黒のアーチャー、ケイローンの矢は通じました
ちなみにジークフリードがアキレウスに宝具を使わなかったのは彼の不死身が
単なる耐久力の高さでない事を見抜いてたからです
弱点がわからない内から宝具を使っても魔力の無駄だと判断し、
実際にその判断は正しかったです
>で、かろうじて、英雄としての格を取り戻した黒のセイバーですが、
逆にサーヴァントとしては赤のバーサーカーすら上回るハズレ枠となりましたねw
まあ、本人もその自覚があったから「俺はあなたにふさわしいサーヴァントではなかった」というマスターへの謝罪を残したんでしょうね
英雄としては立派な最後でもゴルドからしたら唐突で理不尽な裏切り以外の何物でもないですしね
ジークフリードの願望が典型的な魔術師のゴルドには全く理解できない類のものだったのも、この主従の不幸だったかもしれませんね
ゴルドが邪推した通りの戦いを楽しむサーヴァント(クー・フーリンや佐々木小次郎タイプ)の方が、まだ扱いやすかったですね