
Fate/Apocrypha 第3話。
聖杯大戦の初戦と、理から外れた一人のホムンクルス。
以下感想
ホムンクルスの少年
聖杯大戦の片隅で、一つのイレギュラーが産声を上げる。黒の陣営ユグドミレニアが聖杯大戦用に用意した道具、ホムンクルス。
本来は魔力供給用の電池、あるいは使い捨て前提の小間使い的な存在ながら、
その少年は死の恐怖を理解し、通りかかった黒のライダーに助けを求めた。
彼女や黒のアーチャーといった人格者に最初に出会えたことこそが何よりも奇跡。
まぁ黒のセイバーやバーサーカーあたりも快く手を貸してくれそうですけど。
数奇な運命によって生を得たものの、彼に与えられた時間はわずか3年。
だからこそ、黒のアーチャーは彼に、生きる目的を見つけるよう諭す。
聖杯戦争的に言えばすなわち、聖杯に託す願望になるわけですね。
ただ、現状での彼のかろうじて即死を免れただけに過ぎず、
安全欲求が満たされないことにはその先の願望など抱けるわけもない。
逆説的に、彼の身の安全は自分たちが保証するという宣言とも言えるでしょう。
初戦
聖杯大戦の監督役「ルーラー」をめぐる両陣営の思惑。聖杯大戦の初戦はもはや伝統とも言える、(黒の)セイバーvs(赤の)ランサー。
所詮は初戦なので両者とも小手調べの域を出ないのでしょうが、
三大騎士クラスの名に恥じぬ強者同士の激闘ってカンジ。
特に赤のランサーはこれまで見てきた英霊の中でもトップクラスの風格がありますね。
真名を聞いてもピンときませんでしたが、多分相当ヤバイ類の英霊なのでしょう。
「ルーラーの助力を得て赤のランサーを袋叩き」
というゴルドの企みは笑えるぐらいあっさりと破綻していましたが、
実際のところどちらに転ぶかは運否天賦だったでしょうし、
少なくともルーラーの赤の陣営に対する警戒心はかなり高まったはず。
そのような高いリスクを負いつつも、聖杯大戦の幕開けというこの段階で、
シロウがルーラー排除に乗り出した理由がどうしても気になってしまいますね。
考え得る可能性の一つ目は、シンプルに、
「赤の陣営が聖杯大戦を勝利するためにはルーラーが邪魔だから」
例えば、ユグドミレニアは魔力供給用にホムンクルスを用意しているわけで、
それに対抗するためには民間人から魔力を奪うしかない、とかです。
他にも黒の陣営は地の利を得ているでしょうから、
基本的に聖杯大戦は黒の陣営有利の条件が揃っているのでしょう。
ただ、少なくとも赤のランサーは黒のセイバーと互角の実力を持つ強者ですし、
その実力はシロウが「ルーラー討伐すら容易い」と太鼓判を押すほどで、
自軍の戦力に不安を抱えているようには思えないんですよね。
なので個人的な予想としては上記とはまったく逆で、
・シロウはすでに聖杯大戦の勝利を確信している
・ただ一人、ルーラーだけが願望成就の障害であると見据えている
のではないかと考えています。では、なぜシロウはそこまで監督役のルーラーを敵視しているのか?
いろんな可能性が考えられる分、予想するのが非常に難しいです。
願望器の守り手ルーラークラスに対する敵対心なのか、
救国の乙女ジャンヌ・ダルクに対する敵対心なのか、あるいはその両方かも。
一つ確信を持って言えるのは、シロウの願望は一個人の枠に収まるものでなく、
それこそ、かの衛宮切嗣が抱いていたあの願望のような、
どこまでも気高くどこまでも愚かなものであることぐらいかな。
まとめ
てなわけで今回は聖杯大戦の初戦と遅れてきた主人公について。
クレジットで明かされたホムンクルスの少年の名前がネタバレすぎる一話でしたw
自分語りが過ぎるキャラから脱落していくのは宿命みたいなものですからねぇ。
個人的には黒のバーサーカーには最後まで勝ち残ってもらいたいのですが・・・。
参戦理由が「婚活」とか可愛らし過ぎるにも程がありますしww
で、そんなフランちゃんとは違い、まったく可愛くないバーサーカーが絶賛暴走中。
黒の陣営総出で迎撃に出るとのことで、どう考えても勝算ゼロなわけですが、
あの様子からしてただやられるだけの生半可な輩でもないでしょう。
てなわけで次回は赤のバーサーカーの大暴れに期待です。
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ギルガメッシュやヘラクレス同様、半神半人の英霊で、超一流のマスターの下でならギルガメッシュと互角に戦えます
もっとも、言い換えれば並のマスターでは手に負えないくらい燃費の悪いサーヴァントで、一流のマスターでも彼が戦闘してる間は魔術行使が不可能になるほどです
今回の戦いでもマスターを慮って少し力をセーブしてたくらいです
その状態でも邪竜の血を浴びて不死身となったジークフリードに、宝具なしの通常攻撃でかすり傷とはいえダメージを与える程の強さです