
かな~~~り遅れましたが、
HUNTER×HUNTER No.355~357の感想です。
約束された勝利と、約束された敗北
ヒソカとクロロの死闘は、勝者が勝つべくして勝ち、
敗者が負けるべくして負けた戦いだった。ヒソカとクロロの決闘の顛末を一言で表すとすれば上記の通り。
クロロは戦闘前からヒソカの思考を先読みした戦術を用意しており、
対するヒソカは「バトルはダンス」の信条に則り自ら後手に回り続けた。
ヒソカ本人が言っていたように、これだけ不利な状況じゃ勝てるはずない。
まぁ両者の格をなるべく落とさず決着をつけるとすれば、
自然とこういう展開になってしまうのでしょうね。
より具体的にヒソカの敗因を挙げるとすれば下記の二つ。
①クロロによる「『番いの破壊者』の遠隔起動」を読みきれなかった
②クロロが用意していた人形の総数を少なく見積もりすぎていた
人形に「番いの破壊者」のプロテクトがかかっているとわかった段階で、
首と胴体のどちらに刻印が施されているかを確認すべきでしたし、
プロテクトの存在を前提により深く思慮を巡らせれば、
戦闘前から人形を好きなだけ用意可能であったことにも辿りつけたはず。
要は両方とも「消えない人形」のネタが割れた時点で想定できた事態で、
そこまで辿りつけなかったヒソカの読み負けと言えばそこまでなのですが、
そこは二重三重の罠でヒソカを誘導したクロロが巧かったとしましょうか。
仮に答えに辿りつけたとしてもどうせ結果は変わらなかったでしょうし。
実際に決闘で用いたのかまでは定かではありませんが、
シャルナーク、コルトピ、さらにはマチといった部外者が、観客に紛れ込み、
クロロ優勢に決闘が運ぶよう小細工を行った可能性も考えられます。
そして、「死後の念」でまさかの復活を遂げたヒソカは旅団狩りを開始する。
複数人でハメてきたことにキレたのなら八つ当たりにも等しいのですが、
「盗賊の極意」封じとしてはこれ以上に効果的な策は他にないです。
固有能力を失った非戦闘員をボコったところでヒソカの株は全く上がりませんが、
蘇生に加え四肢の代替まで実現できてしまう
「伸縮自在の愛」の万能さについては高く評価できますね。
まとめ
てなわけでだいぶ遅くなりましたがヒソカvsクロロの決闘の感想でした。
最初に書いたとおり戦う前から勝敗が決まっていた出来レースでしたね。
この戦いを心待ちにしていたヒソカとしては残念極まりない内容でしたが、
そもそもこれだけ好き放題やられてしまうお前に問題があるだろうとw
それと、クロロサイドもさすがにちょっと大人気ないですよねぇww
で、ヒソカとクロロの決闘は舞台を変えて暗黒大陸編へと持ち込まれる。
同胞の眼を取り戻すことにのみ集中しているクラピカに、
二人の決闘がどのような影響を及ぼすのかが楽しみですね。
- 関連記事
-
にほんブログ村
まあ、クロロは戦士ではなく盗賊ですしね。 それも合理主義者の。
それに除念師を見つけてもらった借りと言っても、そもそもクラピカに鎖を刺されたのはヒソカの裏切り(というか、最初から仲間じゃなかった)のせいですし。
クロロにしたら向こうの条件を飲んで正々堂々と戦う義理も理由もなかったんだと思います。
そういう意味じゃ、マチのヒソカに対する対応が甘すぎでしたね。