
デュラララ!!2期 最終話。
非日常の夜が明け、人々は各々の日常へと回帰する。
以下感想
歪んだ愛の物語
非日常の夜が明け、人々は各々の日常へと回帰する。(おそらくはやっぱり静雄には敵わないと悟ったため)
静雄を殺す方向から、静雄に殺されることで彼を貶めようとする臨也ですが、
ヴァローナ、サイモン、黄根、間宮の介入でその目論見は失敗する。
後述のデュラハンの意思ではなく、人間の意思によって運命を変えられたことが、
結果的に静雄に完全敗北した臨也にとっての最大限の救いでしょう。
ホント、ゴキブリみたいな生命力と悪運の強さだなw と呆れ果てると共に、
そうでなければ折原臨也じゃないと安堵を覚えました。帝人の自害、斬り裂き魔の暴走等で、混沌とした夜の池袋の街を、
首とかつての記憶を取り戻したデュラハンの影が覆い尽くす。
帝人も誠二も各々が勝手に影響を受けて勝手に暴走しただけですし、
新羅や杏里や静雄やルリといった面々には良い影響を与えているのですが、
それはやっぱり人間目線から見た結論であって、
人間を天から見下ろす神様目線ではそういう結論になってしまうのかな。
だから新羅は、かつて父親がそうしたのと同じように、
罪歌を使って「デュラハン」を「首なしライダー」へと貶めてみせた。
それによってセルティの記憶が全部リセットされる恐れもあったわけですが、
それも含めて森厳の言うとおり新羅は強い子であったってことなのでしょう。
にしてもやっぱりセルティは慌てふためいているときが一番可愛いなぁ。
その他、主な登場人物たちのその後について。
・帝人→大怪我を負うものの日常へと無事帰還
・杏里→誰も愛せない人間から誰かを愛せる人間に成長
・正臣→大したことはしてないけど帝人や杏里のところに帰ってこられた
・ワゴン組→最後の最後で運転手の人が大活躍
・青葉→形式的には一番の勝ち組だけど心象的には一番の負け組
・赤林→多分いろんな後始末を一手に引き受けてくれた、帝人の大恩人
・鯨木→悪人から義賊にジョブチェンジ、今後のコスプレ活動が期待される
・春奈&那須島→末永くお幸せに
総じて、全員が各々の愛を貫き通した結末ってところですね。
まとめ
てなわけで「デュラララ!!×2」の最終回、長きに渡る歪んだ愛の物語の結末。
(登場人物が多すぎるので)若干後日談が足らなかった気もしますが、
いろんな問題が収まるべきところにちゃんと収まった、キレイな終わり方でした。
特に新羅の愛の件では伏線回収にグッときましたし、
那須島の恐ろしすぎる末路には背筋がゾッとしましたw
そんなわけで物語自体はなかなか面白かったのですけど、
いかんせん情報量多すぎな割に間隔が空きすぎでしたよねぇ。
1期から2期の間もそうだし、その2期も1クール置きでしたし。
さすがに3ヶ月置きに改めて記憶を呼び起こすのは骨が折れましたよ。
その割には映像的にすごいと思える場面も別になかったわけで、
原作は面白いんだけどアニメとしては失敗、な作品だったのではないかと。
まぁ私は原作未読ですのであくまで想像なのですけど。
とはいえ、ここまで観てきて今作に対する愛着は相当なものになったので、
もし続編があるのであれば是非とも観てみたいですね。
特に池袋を離れた臨也と非日常を離れた帝人のその後が気になります。
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