
GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第21話。
非常に複雑化した情勢の中、日本国のトップたちがとった選択は・・・。
以下感想
罪の選択
非常に複雑化した情勢の中、日本国のトップたちがとった選択は・・・。帝都にいる日本人と講和派の即時救出を申し出る防衛大臣と、
諸外国の使節とマスコミがいる状況下では手を出すなと言う総理大臣。
批判を受けたくない、選挙に負けたくないと言うと聞こえが悪いですが、
政策を最後まで全うすることもまた政治家の責任の取り方であると言えます。
最重要ではあるでしょうけど特地問題の対応だけが政治家の仕事じゃないですし。
「日本は帝国を容易に占拠できるけど、丸抱えすることは絶対に不可能」
だからチマチマ講和交渉をするしかなかったという、この作品の大前提。
仮に情報が筒抜けになる今の状況で日本が帝国を占拠したとすると、
諸外国は帝国の分断統治を言い出し、多分日本もそれを承諾するしかない。
そうなれば日本が得るはずだった利益は大幅に減ることとなりますし、
代わりに得られるものはさらなる争いの火種ぐらいなものと。
まぁできることなら避けたい事態ですね。
とはいえ、このまま日本人と講和派を見捨てても大体同じ結果に行き着く。
過ぎたことになってしまいますが、諸外国とマスコミの特地入り阻止こそが、
総理のそもそもの頑張りどころだったんですよね。
そりゃこんな事態になるとは誰にも予想できないでしょうけど、
せめて講和が正式に成立するまでは堪えておけよってカンジです。この状況から脱する方法は、日本vs帝国という構図を覆すしかない。
それを叶えられるのはピニャしかいないわけわけなのですが・・・。
いかんせん決断と行動が致命的に遅すぎて、イライラを通り越して笑えてくる。
でも日本人や講和派共々ピニャの身柄も救出できればまだチャンスはあるか。
バカは何度も騙される
マスコミによる偏向報道と民衆による情報歪曲。特地に入り込んだマスコミは、それはもう素晴らしいマスゴミでした。
ただ、完全に中立的なジャーナリズムってやっぱり存在しないんですよね。
例えば、このマスゴミに反感を覚えて別のマスコミが自衛隊を擁護したとすると、
それはそれで自衛隊擁護という偏向が入った報道と言えてしまいますから。
情報は伝達の際に尾ひれ羽ひれがついてしまう。
再びロンデルへと戻ってきた伊丹たちにも悪質な情報改変が襲う。
伝える側も伝える側で伝えたいことだけを伝えたいように伝えるけど、
受け取る側も受け取る側で好きなことだけを都合よく拾ってしまう。
結局は受け取る側の問題というマスゴミの言っていることも的を射てはいる。
だからって発信側が開き直っていい理由には決してなりませんけど。
まとめ
てなわけで今回は日本の役人や政治家たちの罪の選択。
小難しい話について考えてムダに疲れた頭を、
とある芸人を彷彿とさせる名人芸を披露したシャンディーガフと、
コーディネーターとして見事復活したした紀子さんが癒やしてくれた一話でした。
日本と帝国の問題は自衛隊投入が決定したことで大きな動きが見られそうですが、
一方の伊丹一行は暗殺者から逃げたり迎え撃ったりで右往左往。
帝国の英雄であるレレイの存在価値が尋常じゃなく高まっているのは確かですが、
そのレレイを狙う笛吹き男とやらはそんなに重要な立ち位置のキャラなのかなぁと。
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