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ファフナー2期 第23話。
新国連事務総長ヘスターの真意と、自らの罪に苦しむ真矢の選択。
以下感想
理由なき憎悪と、理由ある凶行
新国連事務総長ヘスターの真意と、自らの罪に苦しむ真矢の選択。人類軍に攫われた真矢と広登の奪還を狙う総士たちは、
ニヒトやエインヘリヤルモデルを交換材料に人類軍との交渉に臨むが、
ババアやバーンズ将軍による人類軍の覇権争いに巻き込まれることになる。
トリプルプランや交戦規定アルファのその先にあったババアの真の目的。
人類と袂を分かち自分たちだけ生き残ってきた竜宮島を否定したその本人が、
自身もまた全人類の救済なんて毛ほども考えちゃいなかった、
どころかまさか大多数の人類を敵視さえしていたとは・・・。
そんな人類軍の内ゲバは、周到で行動の早いババアの圧勝に終わる。
正直にすべてを語っているように見せかけてきちんと要所を暈す話術。
自らの立場や、必要とあらば憎き敵の力さえも最大限利用しようとする狡猾さ。
そして徹底した非情さに裏打ちされた驚異的なまでの判断の早さ。
認めたくはないですが全人類の代表として長年君臨してきただけのことはある。
ここまで有能な政治家キャラは本当に久しぶりに見ましたよ。
元第三アルヴィスのコア、現アザゼル型「ベイグラント」の暴走により、
真矢が捕らわれていた都市は交戦規定アルファが発令された戦場と化す。
そんな中、真矢は、迫り来るダスティンたちアルゴス小隊を単身圧倒し、
交戦規定アルファを撤回させるためにその命を材料にババアとの交渉に臨む。
真矢はあくまで専守防衛、対してババアは積極的な虐殺という差はあるものの、
マクロな視点で見れば確かに両者の思想は同じなのでしょう。
とはいえ真矢の悲痛な心境を思うと、どうしても否定してあげたくなりますね。
で、真矢の命がけの交渉の結果、ババアは交戦規定アルファの撤回を行った。
あの鉄のババアが今さら我が身可愛さに日和るとは到底思えない。
つまりは自身ではなく真矢の命に価値を見出して信念を曲げたに違いないのですが、
それはそれで、またこれまでとは異なった、別の憤りがこみ上げてくる。
いくら真矢がかつての自分に似ているとはいえ、
このババアにも憎き敵に同情するだけの、人間らしい心がまだ残っていた。
ならばなぜここまで、こんな手遅れな状況になるまで、
血塗られた道を突き進んでしまったんだよ・・・、と。そんなこんなで、私的なババアへの怒りが悔しくも宙ぶらりんとなったことにより、
ウォルターに抱いていた暉の複雑な心境に心から共感できるようになった。
この行き場のない怒りの処理は本当に難しい、
で、「ベイグラント」がジョナミツに行っている洗脳活動のように、
とりあえず手当たり次第に怒りをぶつけて発散するのが一番楽ではあるんですよね。
この激情を理性で抑えこんだジョナミツと暉には本当に頭が上がらないです。
まとめ
てなわけで今回は真矢が捕らえられていた人類軍基地での一幕。
これまでの行いに対する罪悪感と、ババアへの同情と同族嫌悪。
それらの雁字搦めになってしまった真矢の表情に胸が打たれました。
しかし地味に今回一番涙腺がやられかけたのは、
ようやく夢にまで見た暖かな食卓に帰ってこられた暉の涙だったり。
当人にとってこれが幸か不幸かはわかりませんけど、
あの過酷な旅路で最も成長したのは間違いなく彼ですよ。
ザルヴァートルモデルの中ではまだ生まれたてながら、
元第三アルビスのコアに加え新たにアザゼル型一体のコアまで同化し、
一気に最強クラスにのし上がったファフナー・マークレゾン。
ジョナミツの奮戦虚しく彼共々人類最大の敵になるのは確実として、
約10年ぶりのお色直し中のザイン、
そしてここ最近良いとこなしなニヒトの覚醒を望むばかりですね。
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