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終物語 第6話。
阿良々木暦と老倉育は、目を逸らしていた過去と向き合う。
以下感想
すでに終わった物語
阿良々木暦と老倉育は、目を逸らしていた過去と向き合う。前々回、羽川に阿良々木さんの隣を奪われたことを根に持つ扇は、
(主に胸部に対する)陰湿で執拗な口調で羽川のことを責め立てる。
むしろこのやりとりでやっぱり羽川を連れて行ったのが正解だったと確信できるw
というか学級会の件と勉強会の件と同じように、
扇(≒阿良々木さん)は最初からすべてを知っていただけでしょうね。
で、恒例の扇(あと今回は+羽川)による、ヒントという名のネタばらし。
最終回は「ある日突然いなくなった老倉の母親の行方」について。
老倉にとって最悪のケースは、それこそ猫に取り憑かれた羽川みたいに、
「老倉が母親を殺害しており、しかし当の本人にその自覚がまったくなかった」
扇が「生きる気力を失うのと自殺は違う」と言っていたように、
実際は老倉の他殺か母親の自殺か、線引きが曖昧なところなのでしょう。
遺体が2年間発し続けていたであろうとんでもない悪臭については、
「元々ヒドいゴミ屋敷で老倉も周辺住人も嗅覚が麻痺ってた」
と考えれば納得できないこともないですが、
残った遺骨は「業者がゴミと一緒に処分した」ってのはさすがに苦しいか。
まぁぶっちゃけ細かな真相がどうなのかなんて本当にどうでもいいですね。
真相にたどり着いた阿良々木さんは、
6年間老倉のことを直視できなかったその責任を果たすため、
老倉が2年以上も直視できなかった真相を自らの口から老倉に伝える。
前回とはまるで対照的なあの落ち着いた対応からして、
やっぱり老倉も最初から薄々真相に気づいていたのだろうと。
「案ずるより産むが易し」とはちょっと意味が違うのでしょうけど、
「怖がってムリに事実から目を逸らそうとするから余計不安になってしまう」
過去を忘れて未来に進むためには手順や作法が必要で、
それを阿良々木さんと老倉は怠っていたね、という話だったのでしょう。まとめ
てなわけで今回は阿良々木さんと老倉の物語のクライマックス。
老倉のドロドロした内面やグッチャグチャな家庭環境、
そしてそれらがすべて終わった過去の話という言いようのないやるせなさ。
これまでの物語とは一線を画する雰囲気で、
個人的にはかなり楽しめたエピソードでした。
で、今回のエピソードに一体何の意味があったのかと考えると、
本人が言っていたように忍野扇の「小手調べ」だったのでしょう。
扇が最初に探していたらしい「迷子」とはおそらく真宵のこと。
そして今回の事件で阿良々木さんの幼馴染に対する行動パターンを計り、
この直後に扇の暗躍によって「なでこスネイク」の事件が発生するんですよね。
真宵はこの時点ですでに成仏しており、撫子はこの後人間を辞めて神になる。
これらの出来事の因果関係がうっすら見えてきた気がするのですが、
であれば、両者の間に発生しているであろうもう一つの出来事、
「阿良々木さんと神原の、臥煙伊豆湖のお手伝い」
の内容が明らかになった際、すべての歯車がピタッと合うのでしょう。
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