終物語 そだちロスト 其ノ壹

終物語　第4話。
阿良々木さんは羽川と共に老倉の住居へ向かう。
以下感想

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何でもは知らない二人の女子

阿良々木さんは羽川と共に老倉の住居へ向かう。

「なぜ老倉は阿良々木さんの両親が警察官だと知っていたのか？」
羽川と撫子の協力で簡単にこの答えにたどり着いたらしい阿良々木さんは、
副委員長として再び不登校になった老倉の住居に向かっていた。
前々回、阿良々木さんは老倉から文房具による暴行を加えられたわけで、
もし自宅になんか上がり込んだら今度は殺されるんじゃと不安にもなる。
まぁ阿良々木さんは半ば不死身で、だからこそここまで呑気なのでしょうけど、
だからといって恋人と仇敵を天秤にかけて仇敵を選ぶとかマゾ過ぎますよｗ

阿良々木さんと一緒に老倉の住居へ向かう相方に、扇と羽川の二人が立候補。
何でもは知らない二人の女子による対立構造が生まれる。
目上に対する慇懃無礼な物言いが目立つ扇ですが、
それは阿良々木さんに対してだけでなく羽川に対しても同様。
まぁなんとなく扇が羽川のことを毛嫌いしている理由はわかる。
もちろん大好きな先輩を取られまいとする嫉妬心のようなものじゃない。
言うなれば、容易に他者の心へと踏み込んでくる相手への拒絶反応でしょう。

にしても今回の羽川と扇の対立はなかなかどうして興味深い。
扇の相手が、自分ではどうしようもない感情から怪異を生み出し、
それらを切り離すことで平静を装っていた羽川というのが非常に興味深い。
要は阿良々木さんにとっての忍野扇とは、
かつての羽川にとっての猫や虎と同種か近縁種ってところなのでしょう。
よって冒頭の国語の問題、阿良々木暦はどれほど愚かなのか？に回答すると、
「欺瞞のため忍野扇という怪異を生み出すほど」ってところかな。

あとおそらく今後問題となるのは、忍野扇が誕生した経緯、理由、起源について。
もちろん阿良々木さんがあれほど念入りに記憶の奥底に封じ込めていた、
老倉育のカムバックこそが扇誕生のトリガーに違いない。
しかし今回以外にも、少なくとも「なでこスネイク」でも扇の暗躍は続くわけで、
つまりは阿良々木さんが抱える負の感情は想像以上に根深いのでしょう。

まとめ

てなわけで今回はちょっと脇道に逸れた羽川vs扇。
まさか老倉の自宅に向かうってだけで丸々1話を使うとは予想外でしたが、
それだけ今回の羽川と扇、阿良々木さんと扇のやりとりが重要なのでしょう。

さて、次回はおっかなびっくりすぎる老倉宅への訪問。
老倉のパジャマ姿が見られるとか、羽川のおっぱいが触れるとか、
そういうラッキーイベントだけでは晴れない気の重さがありますね。