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終物語 第2話。
数学を愛し、阿良々木暦を毛嫌いする女、老倉育。
以下感想
幸せの理由を知らない男
数学を愛し、阿良々木暦を毛嫌いする女、老倉育。老倉育はまるで阿良々木さんを親の敵か何かのように嫌悪している。
一方で阿良々木さんはそんな老倉のことを嫌いにはならなかった。
それって阿良々木さんが異常性癖の持ち主だからじゃ・・・とは思いましたが、
その本当の理由は阿良々木さんの中学時代の経験が原因らしい。
まだハッキリとしたことはわかりませんが、この話、
「同属嫌悪」と「同情」なのではないかなぁと思います。
学級会で裁かれるはずだった教師と入れ替わりで通学してきた老倉は、
もはや殺意にも近い、煮えたぎった憎悪を阿良々木さんにぶつけてくる。
元来神経質で粘着質で卑屈で逆恨みしやすい性格が、
学級会以降引き篭もっていたせい一層拗らせてしまったってカンジ。
あれから老倉の家族なり友人なり教師たちは、
彼女のメンタルケアをちゃんとしてきたのかよと問い詰めたくなってきますねw
老倉は決して幸せなヤツが嫌いなのではない。
自分が幸せである理由を知らないヤツ、知ろうともしないヤツが死ぬほど嫌い。
だから老倉は因果関係がキチンと明示されている数式を愛しているのでしょう。
阿良々木さんを「幸せの理由を知らない男」と評するということは、
逆に老倉は「不幸せの理由を知っている女」ということになる。
阿良々木さんをはじめ殆どの人間が時を経れば忘却してしまう、
そもそも気づきもしないような些細な事柄にすら、
いつまでも一人囚われてしまうような繊細で心優しい性分であるなら、
老倉がこうも壊れてしまったことにも同情の余地があるのだろうと思います。そして阿良々木さんは再び扇と共に自らのルーツを辿る旅へと出る。
阿良々木暦という少年が一体何でできているか、、
老倉がなぜああまでトチ狂ったのかを知ることのできるいい機会だと思いますが、
老倉との間にある問題を解決するにはあまり意味もないように感じます。
だって老倉に必要であろう言葉は今回すでにガハラさんが口にしていましたから。
前回の学級会がいい例ですが、自発的な善行とは所詮自己満足でしかない。
それが報われなかったからって相手に責任を求めるのはやはり間違ってますよ。
まとめ
てなわけで今回は扇に次いで終物語のキーパーソンであろう老倉育について。
これまでのヒロインも大概でしたが、この老倉育という娘は際立ってアレですねw
ガハラさんとの過激系ヒロイン頂上決戦には鳥肌が立ちましたww
そして阿良々木さんは平和な学校生活のため再び己のルーツを辿る。
今回目の当たりにした老倉の狂気の原泉は何なのか、非常に楽しみです。
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戦場ヶ原、羽川は言うに及ばず、八九寺も両親の離婚が事のきっかけ、神原は死んだ母親が猿の手ならぬ悪魔の手を残していた。
撫子の両親もまともに見えてまともじゃなかったし。
あの廃墟といい、あの壊れっぷりといい、老倉もまた、家庭に問題を抱えたヒロインのようですね。
>あれから老倉の家族なり友人なり教師たちは、
彼女のメンタルケアをちゃんとしてきたのかよと問い詰めたくなってきますねw
前述のように老倉の家族はきっと問題がある人達だと予想してます。
友達は元からいなかったか、あの学級会で人間不信になったか。
教師も学級会の事を知ってるのが例の数学教師だけだとしたらアテにはなりませんね。