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Charlotte 最終話。
途方も無い旅路を往く有宇を支え続けていたのは・・・。
以下感想
たった一つの約束のため
途方も無い旅路を往く有宇を支え続けていたのは・・・。難航必至だと思っていた有宇の世界一周略奪の旅ですが、
他人の能力を奪っていく度に加速度的に効率が上がっていく。
「今後能力を発症する感染者=キャリアーについてはどうすんの?」
ってのが前回抱いていた疑問の一つだったのですが、
まさか病気を悪化させる能力で無理やり能力を発現させるとは・・・。
能力とは別に持病を持っているキャリアーにとってはたまったもんじゃないよなぁw
能力のせいで兵隊のような扱いを受けている子供たちもいれば、
能力を善行に使ったり、あるいは能力で命を繋いでいる子供たちだっているはず。
有宇だって能力があったから奈緒や生徒会の面々と出会えたわけで・・・。
そういうのを一緒くたに「病気だから」と奪うのはなんだかなぁと思うわけですが、
根っこの動機が「奈緒への恋愛感情」というエゴなので仕方がないですね。
あえて眼を治療せずに熊耳を助けに行かなかったのだって、
きっと奈緒との約束がなかったことになるのが嫌で嫌でしょうがなかったから。
ある意味有宇は、第1話のカンニング魔の頃と何も変わっちゃいないわけです。こうして世界各地で能力者狩りを繰り返す内、
有宇は「隻眼の死神」というイカした異名を頂戴するように。
そして度重なる戦闘と略奪の果てに、有宇の精神は死神のそれに近づいていく。
もはやそもそもの動機すら定かではない、そんな状態でも有宇は、
奈緒が用意した単語帳のおかげでなんとか踏みとどまっていた。
本来はこんな時こそ奈緒のミュージックプレイヤーの出番なんですけどね。
ZHIENDの曲で記憶が蘇るという今となっては完全な死に設定があることですし。
そして有宇は最後に「勇気」という今さらすぎる謎能力を略奪し、日本へ帰還。
思いっきし世界中を敵に回し、そのくせ日本の能力者についてはノータッチながら、
有宇はお勤めを果たしたことになり、何もかも全部解決しちゃったっぽい。
その代償に有宇は記憶を完全に失ってしまいますが、
そばには約束を守って有宇の恋人を名乗る奈緒がいる。
にしてもまさかこの世界での奈緒にも有宇に対する恋愛感情があったとは、
不覚にもここまで視聴してきたのにもかかわらず全然気付けなかったなぁw
まとめ
てなわけでCharlotteの最終回。
有宇の世界一周略奪の旅についてはダイジェスト程度、
せいぜい尺の半分ぐらいで収めてくるんじゃないかなぁと思っていたら、
まさか最初から最後までガッツリ描いてくるとは・・・。
有宇がどういう能力をどういった場面で使ってくるのかに注目してみると、
能力バトルものとしてならそれなりに楽しむことができる一話でしたね。
では今作の総評っぽいことをしてみましょうか。
"能力の悪用しか能のなかったカンニング魔が、
様々な出会いと別れの果てにその能力をどう活用するよう成長するのか"
ってのがこの作品のテーマだったとして、
この作品は「終わり良ければ全て良し」の真逆ってところでしょう。
なので最終回を中心とした物語の終盤に焦点を当ててみます。
前回で有宇は「もう誰も悲しませたくない」とか言っておきながら、
能力を善行に使う少女から能力を奪ったり再度のタイムリープを躊躇ったり、
なぜか有宇の成長もクソもない見事過ぎる内容に仕上がっちゃっていた。
まぁそれ以前に終盤にて強引にイベントを詰め込みすぎていたせいで、
有宇が成長するキッカケ自体がそもそもにして見当たらなかったのですけど。
だから今回の旅路に「奈緒に好かれる」以外の意味なんて存在しない。
で、奈緒はあの通り非常にドライな性格をしているので、
彼女自身は別に「世界中の能力者の救済」なんて望んでいないわけで、
結果的に何の意味のないただの茶番劇と言って差し支えがない。
要は前述の作品のテーマを"有宇と奈緒の恋物語"としてみても、
物語の整合性がほとんどとれていないわけです。
こうなった元凶をあえて一つだけ挙げるとしたらやっぱりタイムリープでしょうね。
そんなわけで個人的にはとてもじゃないけど良作とは思えなかった今作ですが、
「じゃあつまらなかったの?」と言われるとそういうわけではない。
良くも悪くも予想を大幅に上回る展開の連続で終始話題が尽きなかった。
アニメの魅力って千差万別だよなぁと改めて思う作品でした。
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不覚にもここまで視聴してきたのにもかかわらず全然気付けなかったなぁw
前回の告白の時のリアクションを観るに、あの時点では恋愛感情まではなかったけど、
自分との約束を果たすためにガチで世界を駆け回って
心身がボロボロになりながらも戦い抜いた有宇の姿にときめいてしまったのでは?
もしくは話のつご・・・ゲフン、ゲフン・・・
>なぜか有宇の成長もクソもない見事過ぎる内容に仕上がっちゃっていた。
脳への負担と孤独な状況下での戦で、成長どころか精神崩壊寸前まで行ってましたしねw
あの壊れっぷりと、壊れながらも踏み止まる姿は好きですけどね(そのために有宇一人に、こんな無謀な戦いをやらせる構成はともかく・・・)