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新約 とある魔術の禁書目録 13巻

新約 とある魔術の禁書目録 (13) (電撃文庫)

かな~り遅ればせながら、
「新約」とタイトルを新たにした
「とある魔術の禁書目録」13巻の感想です。

新たな神話の誕生

自らの行いに対する「採点者」を求める神々の末路。

「動く屍から若き男女が決死の逃亡劇を図る」
こうして書くとなんだかゾンビ映画のような設定の今巻ですが、
肝心の僧正が妙にコミカルなキャラなのでホラー感は皆無。
言動からしても気色の悪いストーカーという印象が強い。
成り損ないとはいえ仏の道を極めし立派な僧侶のはずなのですけどねw
いや、彼のこういう一途さこそが、魔神の一柱にまで至った要因の一つかww

僧正は破壊を撒き散らしながら上条さん&美琴をどこまでも追い回し、
突如介入してきたフィアンマも軽々と瞬殺してみせた。
あまりの瞬殺っぷりに「何しに来たんだお前はw」と思ってしまいましたが、
よくよく考えればフィアンマが弱いのではなく僧正が強すぎるだけ。
というか仮にも旧約禁書のラスボスがこの扱いとは・・・、
今作のインフレもいよいよ来るところまで来たかってところでしょうか。
なんだかちょっぴり寂しさと虚しさを感じます。

こんな具合に最強無敵、名実ともに「神」である僧正ですが、
アレイスターという1人の人間の手によってその座から引きずり降ろされる。
神々を滅ぼすだなんて偉業は、それこそ神話として語り継がれる出来事。
つまり今回、「科学」という名の新たな神話が誕生したとも言えるわけです。
にしてもこの神話における神様は「人語を話す大型犬」かぁ・・・ww
まぁ超自然的存在という意味合いでは間違っちゃいないんですけどw


他の魔神たちが、「世界を壊しては元も子もない」という事情があったにせよ、
それなりに独断専行や暴走を控えて協調姿勢をとっていたのに対し、
今回生まれた新たな神様は他の神々に対してとにかく不寛容。
もはや「科学」も余裕でオカルトの領域に踏み込んでいる気がしますが、
「望む世界を手に入れるために、宗教の力には決して頼らない」
というアレイスターの強い意志は感じられます。

理想送り(ワールドリジェクター)

魔神たちの願望のもう一つの体現者、「理想送り」

あらゆる面で上条さんと同質で対照的なある少年が持つこの能力。
窮屈な世界の中で懸命に身を縮めている魔神たちを、
好きに羽を伸ばせる新天地へと送り出すという「救済の力」
"改変された世界を元に戻す"「幻想殺し」とは一長一短といったところか。

大多数の魔神たちのようにこの世界に収まらないほどの欲を持つ者にとっては、
後ろ向きな「幻想殺し」より前向きな「理想送り」のほうが魅力的でしょう。
一方で、オティヌスのように今ある世界を大切に思っている者は、
別世界へと逃避する「理想送り」を決して受け入れられないはず。
では、アレイスターとローラはそれぞれどちらに当たるのでしょうね?

この「理想送り」による「並行世界」運営のより詳細な原理を聞くと、
この世界を覆う「位相」との相違点に興味が引かれます。
異物を三次元空間に重ねるか、それとも時間軸に差し込むか。
どちらもごくわずかであれば観測者も知覚なんて不可能でしょうけど、
いくつも重なれば観測者に影響を与え、ある程度知覚できるようになる。
よって「並行世界」も「位相」同様、世界への干渉が可能なのではと思います。

まとめ

てなわけで今巻は、「全知全能の魔神たちの大半が脱落」という、
作中におけるパワーバランスが激変する転換点でした。
0930事件や第三次世界大戦以上のアレイスター完全勝利。
これを機に世界はより科学サイドで染まっていくのでしょうけど、
その中で「理想送り」の動きを唯一知覚するローラがどう動くのか、
そして「幻想殺し」と「理想送り」、二つの右手の衝突に注目ですね。
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[ 2015/10/29 21:30 ] ライトノベル感想 | CM(4) | TB(1)
[ 3127 ] Re: 新約 とある魔術の禁書目録 13巻
急展開の連続ですね。
魔神の次は理想送り、まったく上条さんには休む暇がないですね。
未だに幻想殺しの内に秘められた謎も明かされない内から登場した「もう一人の右手の持ち主」と、上条さんはどう対決するのでしょうね?

そして、この巻で上条さんの抱えてるものの一端を知った美琴、魔神の一角を崩したアレイスター、何をどこまで掴んで何を企んでるのか読めないローラさんはどうでるのか?
次巻も楽しみですね!
[ 2015/10/30 20:54 ]
[ 3129 ] Re: 新約 とある魔術の禁書目録 13巻
魔術サイドがインフレを繰り返してきた印象の今作ですが、振り返ってみれば常に美味しい所を持って行ってたのは科学サイドの長アレイスターですね。
まあ、旧約ラストでぶちのめしたフィアンマが生き延びてたり、浜面などのイレギュラーに振り回されたり、理想送りの存在に気づいてなかったり、詰めの部分が甘かったりしますけど。
とはいえ、様々な策を弄して魔神の一角を撃破したのは素直に凄いと思います。

どうでもいいけど、上条さんは何気に男にもモテますね。
本人の自覚のない所で周囲に高い評価をつけられた結果、ロシアで一方さんに襲われたり、トールさんに二度も喧嘩を吹っ掛けられたり・・・
今回の僧正も、かなりの上条ファンって感じでしたねw 女はいいから、自分に向かって来いとか、どれだけ上条が好きなんだとw
[ 2015/11/04 23:05 ]
[ 3134 ] 通りすがりの幻想殺しさん、コメントありがとうございます
> そして、この巻で上条さんの抱えてるものの一端を知った美琴、魔神の一角を崩したアレイスター、何をどこまで掴んで何を企んでるのか読めないローラさんはどうでるのか?

個人的に特に気になるのはやっぱりローラの動向ですね。
必要悪の教会のトップでアレイスターに並ぶ第三次世界大戦の戦勝者。
にもかかわらず、アレイスターですら行動を起こし始めているというのに、
いまだに彼女だけは静観の姿勢を崩していませんので。
いずれ何かとんでもないことをしでかすのではと期待半分不安半分です。
[ 2015/11/23 22:01 ]
[ 3137 ] 河原さん、コメントありがとうございます
> どうでもいいけど、上条さんは何気に男にもモテますね。

男女問わず人気を博してこそ真のモテ男なのでしょうw
他の代表格としてはやはりステイル、天草式の建宮、あとはフィアンマですかね。
[ 2015/12/08 21:23 ]
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とある魔術の禁書目録II
とある魔術の禁書目録IIに関するアニログです。
[2015/10/29 21:38] anilog