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Fate/stay night [Unlimited Blade Works] #25 エピローグ

Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Blu-ray Disc Box Ⅱ【完全生産限定版】

Fate/stay night UBW 最終話。
第五次聖杯戦争終結から2年、士郎と凛は・・・。
以下感想

二人の未来

第五次聖杯戦争終結から2年、士郎と凛は・・・。

あれから2年、高校を卒業した士郎と凛は、
魔術協会の総本山、ロンドンの「時計塔」にいた。
そこで遠坂家の当主である凛はもちろん、
士郎もまた凛のお付きとして魔術に関する勉学に勤しんでいた。
(早い話が歳相応にキャンパスライフを謳歌していた)
葛木には到底及ばなかった凛の体術もこの2年でさらに上達していた。
しかしそんな凛にスープレックスをかますお嬢様が在籍しているあたりに、
「時計塔」のレベルの高さが覗えますねw

士郎は正式に「時計塔」在籍の魔術師になるか否かの選択を迫られていた。
魔術師としては見習いレベルである士郎にとって、
ここで魔術師として基礎的な事柄を学ぶことはとても有益ですし、
なによりここには第四次聖杯戦争を生き抜いたウェイバーがいる。
(綺礼も死んだ今、彼が第四次における最後の生き証人ですね)
しかしあまりにも特殊な魔術素養を持つ士郎が、
ここでの勉学だけで大成できるとは思えませんし、
仮にできたとしても例の「封印指定」を受けることになりそうな気がする。
士郎の志を抜きにしても非常に難しい選択でしょうね。

士郎の回想で紡がれる聖杯戦争終結直後の士郎たち。
士郎もその級友たちも平穏な日常を取り戻せたようですが、
監督役である綺礼が途中で脱落した関係で、
唯一魔術協会とつながりのある凛が奔走したお陰なんだろうと思います。
そして本当に運だけで生き延びたあのワカメは、
義理の妹から手厚い看病を受けるというなんとも羨ましい境遇に。
ライダーの本来のマスターであった桜としても、
慎二の負傷と生還にはいろいろ思うところがあったのでしょうね。

士郎は結局、「正義の味方」という理想を追い続けるため、
「時計塔所属の魔術師になれ」という提案を断った。
こうして冬木以外の環境に身を置いても士郎は何も変わらなかった。
そりゃ未来の自分に理想を全否定されてもまだ、
その初心を貫き続けていたのですから、当然と言えば当然でしょうw
そしてそのことは士郎のことを本人以上に理解している凛も承知だった。
まぁ魔術師という人種も正義の味方と同じく決して真人間ではありませんし、
士郎の真人間にすることを目指す凛としては、どっちに転んでも変わらないかw

救済

聖杯戦争で得た、衛宮士郎にとっての救いとは・・・。

以前にも似たようなことを書いたのですが、
士郎にとって「正義の味方」はあくまで願望を叶えるための手段でしかありません。
士郎が抱える本来の欲求とは、
1.大災害からただ一人生き延びてしまったことに対する罪悪感からの解放
2.大災害を契機に欠落してしまった人間性の埋め合わせ
の二つであり、その両者を叶えるのにうってつけだったのが、
「正義の味方」という在り方である、というのが私の考えです。

最後にこんなことを言うのもアレなのですが、聖杯戦争で士郎が得た答えは、
手段と目的を履き違えていることを正当化するだけの、ただの欺瞞です。
しかし、そもそも士郎の本当の願いというのは、上記の通り、
それらに正直になったところで決して救われやしない。
この点が本当に厄介で難しい問題なんですよねぇ。

結局、欺瞞であろうと何であろうと、
士郎は「正義の味方」としての道を突き進んでいく以外に道はなく、
誰かのためだけに延々と戦い続け、
"自分の命に意味があったのだと納得して死ぬしかない"のだと思います。
つまり、士郎がたどり着くべき「アーチャーの先」とは「満足できる死」のこと。
物理的にはアーチャーよりも数歩手前で終わっておくことになりますね。

答えを得た士郎なら生前の行いだけで満足できそうな気もしますし、
反対にアーチャー以上に迷うことなく守護者になってしまう危険性もある。
よって士郎が聖杯戦争で得た答えがそのまま士郎にとっての救いとなるかは、
激しく微妙なところなんじゃないかなぁと思うわけです。

で、ここで大きなカギを握ってくるのが、
士郎が聖杯戦争を通して得たもう一つの戦利品、凛の存在です。
完璧とまではいかないものの、凛は士郎の罪悪感をある程度は和らげ、
人間性の欠落を補ってくれている。
それは凛とのやりとりで見せる士郎の表情が証明していますね。

長くなりましたが要するに、
「聖杯戦争で得た答え以上に、凛の存在が士郎にとっての救いであり、
凛と一緒であればきっと士郎はアーチャーのようにはならないだろう」

ということです。

まとめ

てなわけでFate/stay night UBWの最終回はまさかのロンドン時計塔編。
ルヴィアやエルメロイ二世(ウェイバー)といったプリマでお馴染みの面々の登場、
終始イチャコラしまくる士郎と凛の様子、
さらに士郎の未来に希望が垣間見える締めくくりと、大満足な最終回でした。
いいカンジの余韻に浸れる、素晴らしい雰囲気でしたね。

王道の燃えるストーリーに燃える展開と圧倒的な作画力。
作品単体としてはそりゃもう申し分ないクオリティだったのですが、
やはり前作Zeroと比較してしまうと数段見劣りしてしまいますね。
そもそも比較すること自体おかしな話というのはひとまず置いておいて。

Zeroのような終始ダークでシリアスな作風のほうが大好物だった。
あちらは未読状態での視聴だったので目新しさがあった。
という私的な問題も多々あるのですが、
やはり話の密度において群像劇のZeroとは大きな差がありましたね。
そりゃ3ルート存在するうちの1ルートのみなので当たり前かもですけど。
それと士郎/アーチャーという明確な主人公を据えている以上仕方ないのですが、
この二人の問答だけで相当な時間を使っていたのがなぁ・・・。
まぁでもきっとBOXで一気見とかするとそこまで見劣りしないのかも。
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[ 3021 ] Re: Fate/stay night [Unlimited Blade Works] #25 エピローグ
>しかしそんな凛にスープレックスをかますお嬢様が在籍しているあたりに、
「時計塔」のレベルの高さが覗えますねw

まあ、ルヴィアも凜と同じ特待生だし、相当な修羅場を潜り抜けてますけどね。
「ロード・エルメロイ事件簿」という作品では、
ウェイバーとルヴィアの出会いと彼らが遭遇した事件が書かれていました。

ちなみにウェイバーは、凜やルヴィアのような、優秀だけど問題児な生徒を押し付けられる事が多いらしく、胃を痛めているようですw

>なによりここには第四次聖杯戦争を生き抜いたウェイバーがいる。

凜の手を借りたとはいえ、士郎がギルを追い詰めた事を知ったら驚くでしょうねw

>よって士郎が聖杯戦争で得た答えがそのまま士郎にとっての救いとなるかは、
激しく微妙なところなんじゃないかなぁと思うわけです。

セイバールートの士郎は、結構危うい感じがしましたしね。
原作者によると、本編のどのルートでも、士郎はアーチャーにならないそうですが。
[ 2015/06/30 22:11 ]
[ 3022 ] Re: Fate/stay night [Unlimited Blade Works] #25 エピローグ
>しかしそんな凛にスープレックスをかますお嬢様が在籍しているあたりに、
「時計塔」のレベルの高さが覗えますねw
記事にコメントをどうぞ!

余談ですが、ルヴィアの家は遠坂の遠縁です。
だから遠坂と同じで宝石魔術を得意としています。
凜と同じく時計塔の主席候補であり、凜が来るまでは猫を被って清楚で上品なお嬢様で通ってました。
また彼女の三代前の当主は、第3次聖杯戦争にマスターとして参戦し死亡しています。
これが原因で、遠坂との関係が険悪になったようです。
そんな家同士の因縁に加えて、凜とルヴィアは共通点が多い(それでいて胸囲や財力は正反対)ので、
士郎がロンドンに来ない世界でも、互いを敵視して喧嘩ばかりしてるのはプリヤで描かれてる通りですw
時計塔の鉱石科では、「あの二人が揃う授業には出席するな」という暗黙の了解があるとか…w

ちなみに士郎が来ない世界では、ルヴィアは洋館を買い取って住んでます。
本当にスゲー財力ですねw

>聖杯戦争で士郎が得た答えは、
手段と目的を履き違えていることを正当化するだけの、ただの欺瞞です。

確かに士郎の得た答えって、ある種の開き直りみたいなものでしかないですもんね。
でも、それも士郎らしいかな、と思いました。
欺瞞を貫き、偽善を貫く、いかにも士郎らしい不器用で愚直な生き方ですね。

今更ながら、士郎と凜は、愚直な邪道と器用貧乏な正道のカップルなんですね。
だからこそ互いに欠けてるものを埋め合う事ができるんでしょうね。
[ 2015/07/02 23:42 ]
[ 3026 ] 通りすがりの幻想殺しさん、コメントありがとうございます
> ちなみにウェイバーは、凜やルヴィアのような、優秀だけど問題児な生徒を押し付けられる事が多いらしく、胃を痛めているようですw


サーヴァントとしては扱いにくいことこの上ないイスカンダルを引き当てたことといい、
ウェイバーは「優秀な問題児」とほどほと縁があるみたいですねw
[ 2015/07/05 23:47 ]
[ 3027 ] 河原さん、コメントありがとうございます
> 確かに士郎の得た答えって、ある種の開き直りみたいなものでしかないですもんね。
> でも、それも士郎らしいかな、と思いました。
> 欺瞞を貫き、偽善を貫く、いかにも士郎らしい不器用で愚直な生き方ですね。

理にかなっているわけでもなく、人間らしさの欠片もない。
しかしだからこそいろいろと欠落した士郎らしい答えですね。

ただし、それ故に人間らしく在りたいと願う士郎にとっては危険な答えでもあり、
その危うさを埋め合わせてくれる凛の存在が非常に尊いと思えてくるんですよね。
[ 2015/07/05 23:57 ]
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