
Fate/stay night UBW 第18話。
他人のためだけに戦い、最後にはすべてに裏切られた男。
以下感想
贋作者
他人のためだけに戦い、最後にはすべてに裏切られた男。士郎に襲いかかるアーチャーを制するべく、
サーヴァントを失った凛とマスターを失ったセイバーが契約を交わす。
たかだか魔力が戻っただけとアーチャーは言いましたがそれはちょっと違う。
三流マスターの士郎のせいでロクにスペックを発揮できなかったのが、
凛という一流マスターを得たことで本来の力を存分に発揮できるようになった。
身体能力、宝具、スキルのすべてが高レベルでバランスよくまとまっており、
総合点で言えばセイバーこそ最強のサーヴァントに違いない。
ただし一点特化型が相手だと、尽くその強みに押し切られてしまうんですよねぇw
劣勢に追いやられるアーチャーは、ついにその真髄、宝具を披露する。
アーチャーの象徴、固有結界「アンリミテッド・ブレイド・ワークス」
その能力は端的に言えば「相手の武具(主に剣)を複製/模倣し貯蔵する」
似た能力としてギルガメッシュの「ゲート・オブ・バビロン」が挙げられますが、
あちらが宝具の原典=オリジナルを一つ残さず所持しているのに対し、
こちらは本物よりランクが一段劣るレプリカをこしらえているに過ぎない。
故にギルガメッシュはアーチャーを贋作者(フェイカー)と評するのですが、
贋作には贋作ならではの強みがある、ってのがこの能力の本質です。
複製宝具の斉射を士郎に防がれ魔力が尽きたアーチャーは、
凛を人質として士郎との決着を仕切り直しにする。
2人の決着の舞台は主を失ったアインツベルン城。
そこには士郎に先んじギルガメッシュ&慎二が姿を現し、
さらにはランサーも引き続き士郎に同行する。
残る参戦者も続々と姿を現し、聖杯戦争もいよいよ佳境ってカンジですね。
未来からやってきた英霊、アーチャーが歩んできた道のり。
個人的には「借り物の理想」なんぞでついには英霊にまで辿り着いてしまった、
アーチャーの信じ難い愚直さにただただ驚嘆するばかり。
真にも迫る贋作、彼の宝具はまさに彼の生き様の象徴ですね。しかし本物だろうと贋作だろうと、彼の理想は人間を辞めても叶え難いもので、
英霊として長き時を戦い抜いた結果さすがの彼でもその誤ちに気づいた。
そんなアーチャーの今の悲願をセイバーは間違っていると言いますが・・・、
自身の治世を否定しようとしているお前がそれを言うか?って話ですよねぇw
まとめ
てなわけで今回はアーチャーの宝具発動と彼が歩んできた道のりについて。
彼の象徴、どころかこのルートの象徴の「アンリミテッド・ブレイド・ワークス」
その壮大かつ空虚な情景に心打たれる一話でした。
同じ固有結界でもイスカンダルの「アイオニオン・ヘタイロイ」とは大違い。
で、ふと思ったのですけど、
もし固有結界使い同士が戦うとどういう現象が起こるのでしょうね?
さて次回、いよいよ士郎とアーチャーの一騎打ち。
限りなく近しいものの今では決定的に違う存在になってしまった。
だからこの2人は理解しあえず相手を許すことができない。
まさに両者にとって絶対に負けられない戦いですね。
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自身の治世を否定しようとしているお前がそれを言うか?って話ですよねぇw
まあ、アーチャーもセイバーの望みを間違ってると言ってますし、どっちもどっちですねw
この二人は士郎も含めて、生き方や頑固さなど、かなり共通点が多いので、
相手に対する言葉がブーメランになる事が多いんですよね
アーチャーとセイバー一番の共通点は、自分しか恨んでない事だと思います
セイバーは自分を裏切った家臣たちを恨んでもおかしくなかったし、
アーチャーにしても、人間そのものを恨んでも不思議じゃない境遇です
なのに、結局この二人が否定してるのは過去の自分だけで、それ以外は全く責めてないんですよね