
アルドノア・ゼロ 第17話。
囚われの伯爵公に籠の中の姫君。
以下感想
火星人
囚われの伯爵公に籠の中の姫君。ユキ姉は伊奈帆と伊奈帆が住む世界を守るために軍人になった。
そんなユキ姉の思いを知りつつも、伊奈帆は、
アセイラム姫を救出するため戦い続けることをやめようとしない。
仮に姫様への個人的感情がなかったとしても、
稀有な能力を持つ伊奈帆が戦いから遠ざかることはできないでしょうし、
何より自分自身を守るためには、これまで通り戦い続ける道しかない。
ユキ姉には厳しい言い方になってしまいますが、
開戦時に伊奈帆を守りきれなかった自分の弱さを呪うしかないでしょう。
そんな伊奈帆は前回捕虜にしたマズゥールカ卿への尋問を行う。
そして彼の人柄を自慢のアナリティカルエンジンで吟味した結果、
姫様を守り救出するための尖兵として牢屋から解放する。
こうしてリスクを冒してまでわざわざ解放してもらった以上、
マズゥールカ卿としては伊奈帆の言葉を疑う理由はない。
1期の頃から伊奈帆のムチャは大体が正解で、
今回もこれが最も捕虜を有効活用できる手段に違いないのですが、
これまた随分と思い切ったことをやってのけましたよねぇ。
いまだに(自分自身を含めた)火星人への憎悪が消えないライエですが、
今回は決して先走らず、伊奈帆の捕虜解放に最後まで協力する。
碓かに、ライエはバカでナルシストな他の大多数の火星人とは違う。
これほどまでに自分の出自に苦悩してしまっているのは、
自分の醜さをちゃんと自覚しているからこそですから。でもさすがに現状では自虐が過ぎて痛々しいにも程がありますから、
もう少し開き直っちゃってもいいのではないかと思います。
火星人にしてはとってもマトモなマズゥールカ卿やライエとは正反対に、
典型的な「バカな火星人たち」は月面基地でイザコザを起こしていた。
「籠の鳥」という言葉に反応して勝手な行動をしたレムリナ姫は、
自分がスレインなしではまるで無力な存在であることをまるでわかっていない。
近衛兵の座を巡ってスレインに決闘を挑んだマリルシャン卿は言わずもがな。
地球との戦争だって自身の位の二の次という真性のバカ貴族です。
まぁスレインもスレインで、今回はなんだか自分に酔ってる部分が感じられますし、
どうぞご自由に、存分に身内同士で潰し合ってくださいってカンジですねw
まとめ
てなわけで今回はマズゥールカ卿にライエ、レムリナ姫にマリルシャン卿と、
何人もの火星人たちのいろいろな一面が描かれた回。
マズゥールカ卿のような比較的マトモな人格者がいる反面、
どうしようもなく愚かな火星人が幅を利かせているのもまた事実。
ヴァース帝国がアルドノアなんて途方も無い力を持ちながら、
いまだに戦争に勝利できない理由がよくわかる一話でしたw
上記の通り事態は「身内同士の潰し合い」という様相になってきており、
スレインとしては計画が徐々に崩れ始めているってところなのでしょうけど、
本当に姫様やザーツバルムの望んだ世界を実現するつもりなのであれば、
伊奈帆や地球連合よりもまず先に始末しなければならない相手に違いない。
地味にアルドノア搭載機同士のガチ戦闘ってはじめてですし、
どのような戦いになるのか激しく期待していますよ。
もちろん未来予知の能力を持つタルシスが圧倒的有利だとは思いますけど、
さすがにマリルシャン卿も勝算なく決闘を挑んだりしないでしょうし、ね?
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