
SHIROBAKO 第16話。
追い詰められた井口さんを見て、ムサニの看板アニメーターが一肌脱ぐ。
以下感想
原画マンの武装
追い詰められた井口さんを見て、ムサニの看板アニメーターが一肌脱ぐ。原作者からのキャラデリテイクにより、キャラに関する作業は全てストップ。
あおいは制作進行にそのような指示を出すが、
平岡は「教科書通りじゃ現場は乗り切れない」とその指示に反論する。
もちろん平岡の言い分も一理あるとは思いますが、
そのやり方では後々になって人間関係に軋轢を生むのは明白です。
コイツがいろんな現場を転々としてきた理由がよくわかりますね。それにこのやり方ではリスクがあまりにも跳ね上がりすぎますし
結局は教科書通りのやり方と大差ないのではと思えます。
原画は進められないにしても、美術や3Dなどは進めることができる。
流動的に変わっていく現場に対応していくためにも、
そしてこれまでのノリと勢いをキープするためにも、
今できることをできるだけ進めてこう、というのがあおいの方針。
非常事態を前にしても冷静さを保ちながら最善手を打っていくその姿勢、
数々のトラブルを経験したあおいの成長が感じられますね。
原作者のフワフワとした指示に振り回され、さすがの井口さんも疲弊しまくり。
クリエイターは理屈じゃなくて感覚で仕事をする人が大多数だと思うので、
事細かくて明確な指示が"出せない"のは仕方ないことだと思います。
だからこそ、本来であれば感情の伝わりにくい文面ではなく、
お互い直接顔を合わせての意見交換を行う必要があるはず。
前回あれだけ打ち合わせシーンを描いてくれたおかげで、
今ではその大切さがとてもよくわかりますね。
いくらなんでも原作者が一度も打ち合わせできないほど忙しいとは考えにくい。
どうせただ単にこの男があれこれ面倒臭がっているだけでしょう。
そんな井口さんを見て、我らがゴスロリさま、小笠原さんがアクションを起こす。
まず井口さんへのサポートが不十分な監督やナベPを叱りつけ、
次に井口さんやあおい、絵麻ちゃんを気分転換に「オアシス」へと連れて行く。
絵麻ちゃんのエンゼル体操といいゴスロリさまのバッティングセンターといい、
原画マンは机にがっぷりかじりつく仕事のせいか、
やっぱり気分転換は身体を動かすことが定番なのでしょう。
にしてもあんな衣装を着ておきながらとんでもない動きをするなぁゴスロリさまはw
「すべてにハイハイと頷いてはいけない」「自分を守るために鎧は必要」
ゴスロリさまによる原画マンの心意気、さらにリテイクの方向性の見直しを受け、
井口さんはついに原作者も納得のキャラデを完成させる。
井口さんやゴスロリさまはもちろんのこと、
ナベPもナベPであんなゴミ担当を相手によく頑張ったものだよw
まとめ
今回は順調だった現場を一転させる、原作者によるキャラデリテイク問題。
ムサニが誇る看板アニメーター、ゴスロリさまの活躍と、
ゴスロリさま誕生の経緯、原画マンとしての考え方が描かれた一話でしたね。
もっと早くにゴスロリさまが腰を上げてくれれば、とも思えるのですが、
自らキャラデを降り、井口さんの成長のため推薦までした彼女の立場では、
あの段階でのあの程度の助言が井口さんにしてあげられる精一杯だったのでしょう。あとはエンゼル体操を踊る絵麻ちゃんが天使すぎましたね!
それと今とはまるで別人みたいな、超絶地味~なかつてのゴスロリさまも、
今と同じかそれ以上に可愛かったです。
ゴスロリさまに習って武装を纏った井口さんの尽力で、キャラデの問題は無事解決。
一ヶ月もストップした現場を建て直すのはこれまた大変そうですが、
ここからのスケジュール調整こそが制作進行の腕の見せどころ。
右も左もわからない新人2人、それになんといっても平岡の存在と、
デスクであるあおいは主に部下の扱いに大いに苦戦しそうですが、
今回井口さんが見せたような、へこたれない心で頑張ってもらいたいものです。
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