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結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆

結城友奈は勇者である 2 [Blu-ray]

結城友奈は勇者である 第10話。
東郷美森のこれまでと、彼女が知った世界の真実。
以下感想

2014/12/14 16:00 追記

生き地獄か、本物の地獄か

東郷美森のこれまでと、彼女が知った世界の真実。

記憶を失った東郷さんはお隣さんの友奈とすぐさま友人同士になり、
中学に上がって早々風に誘われて2人揃って勇者部に入部。
そこに樹も加わって第1話冒頭の勇者部が出来上がるに至る。
記憶を失い足も不自由になった東郷さんは、
新しい環境での生活に様々な不安を抱えていたに違いなく、
それを救ってくれた友奈と勇者部にはいくら感謝してもしきれないのでしょう。
そしてそんな彼女の友達たちへの思いが後の展開を招いてしまったと。

懐かしき明るく平和な日常も、
真実を知った今となっては胸を痛めつけるものでしかない。
あの日々の裏側にはすべて、彼女たちを生贄に捧げるための意図があった。
記憶を失っていること以上に、それにより疑り深い性格が形成されてしまい、
大赦の大人たちの言葉に騙されきれなかったのが東郷さんの一番の不幸ですね。

「勇者は死ねない」という結論に至った東郷さんは、再び園子のもとへ。
普段は神樹様に近づいた人間として崇め奉られている園子ですが、
その役割は勇者が暴走した際の緊急安全装置。
もはや身体の機能に留まらず人間としての尊厳まで奪われている。
こんなにも多くを失った園子をまだ食い物にしようとは邪悪にも程がありますね。
よくもまぁここまで厚顔無恥になれるものだと逆に尊敬してしまうほどですよ。

その園子から、東郷さんは、この世界の真実、
「結界に守られた四国以外は宇宙規模で崩壊していた」
「結界の外にはバーテックスが無数に存在していた」を知る。
後の東郷さんの行動はいかにも議論が白熱しそうな面白いものだったので、
以下に私の意見を書いておきます。

「残る人類すべてを守った」という達成感と引き換えに苦しみ続けるか、
「残る人類すべてを巻き添えにした」という罪悪感に襲われながら死んでいくか。
どちらを選んでも地獄であることに違いないのであとは単純に好みの問題。
で、私なら自分たちだけが食い物にされている裏で、
他の人間がのうのうと生き続けているなんて絶対に許せないので、
結論としては東郷さんの考えに大いに賛成となります。


付け加えればこれは決して東郷さんの罪ではなく、
「この世界には自分たちが犠牲になってまで守る価値はない」
あれだけ国防に燃えていた彼女をそこまで絶望させてしまった大赦の罪でしょう。
それもこれもきれいな言葉で真実を隠し、彼女たちを騙し続けてきたことが悪い。
「人類を守るためなんだから仕方ないじゃん」という声も聞こえてきそうですが、
そうまでしなきゃ生きられない人類なんていっそ滅んでしまうべきです。

まとめ

てなわけで今回は東郷さん回、彼女が知ってしまった世界の真実について。
見ての通り個人的な意見としては東郷さん全肯定。
友奈たちが風を止めたことに若干フラストレーションを抱えていたからか、
よくぞやってくれたよと大喜びしてしまうほどでした。
でも役回り的に園子が東郷さんを止めるため立ちはだかってくるんだろうなぁ。
かつての戦友であるこの2人が傷つけあうことになることだけは心苦しいです。

さて、次回で注目すべきは東郷さんの行動に対する勇者部の面々の反応ですね。
まず世界の真実を知って東郷さんと同様に絶望するのは確実として、
その後の行動が東郷さんのものとどう変わってくるのかが楽しみです。
特に第7話で「東郷さんとずっと一緒にいる」と言っておきながら、
結局東郷さんの暴走を止められなかった友奈の心境に注目ですね。

追記「大赦や勇者の両親たちに良心は存在していたのか?」

コメントのほうでいただいた意見に対する返信です。

断っておくと私は「鷲尾須美は勇者である」は軽く流し読みした程度であり、
以下に書く内容はアニメの描写からの自分なりの推測にすぎません。
よってかなり偏った視点からの意見となっていることでしょうけど、
今の東郷さんの心境を補強するにはそのほうが丁度いいかもしれません。

上のほうでいろいろと書きましたが、結局のところ、
「勇者たちに事前に勇者システムや世界の真実を伝えなかった」
大赦や勇者たちの両親の悪しき部分はその一点に尽きます。
「でもこれって勇者たちを絶望から救うための一種の良心なんじゃ?」
私も最初はそのように考えてもいたのですが、
いろいろ考えていく内にこの行為は優しさじゃないという結論に至りました。

大人達が話そうが話さなかろうが、戦いを続けていけば、
勇者たちは遅かれ早かれいずれ真実にたどり着く。
なので真実を伝えないことは勇者たちにとってはマイナスでしかないんですよ。
真実を知らないまま勇者として戦うことになった少女たちは、
「覚悟を決める時間」すら与えてもらえなかったわけなのですから。
つまり予め真実を伝え、理解を求め、覚悟を決めてもらうことこそが、
大人達が取りうる唯一の誠実な行為になるわけです。

ならばなぜ大赦は勇者たちに真実を伝えなかったのかと言うと、
その行為は大赦にとっては大きなマイナスになりえるからです。
勇者になる前に伝えては大抵の少女が御役目を放棄することになるでしょうし、
満開使用後に伝えては前回の風や今回の東郷のような反逆者を出すことになる。
逆に真実を知らないまま園子みたく身動きの取れない段階にまで至ってくれれば、
大赦としては管理しやすく非常に好都合となります。

ここまでで私の中では良心の存在を十分に否定できるのですが、
さらに決め手となる材料がもう一つあります。
それは「満開の後遺症について問い合わせてくる風に対する大赦の対応」
あれだけ疑っている相手に対して同じ文面を何度も送り付けてくる。
あんなふざけた対応で最後まで誤魔化しきれると考えているのですから、
これはもう勇者たちのことをバカ扱いしているとしか思えないです。

てなわけで結論としては、少なくともここまでのアニメの描写からは、
大赦や勇者の両親たちには良心らしきものは欠片も感じられませんでした。
で、これまで信じていた大人達への失望も合わさっていたとなると、
やはり東郷さんの今回の行動は否定しがたいものであったと思います。
今の私みたいに性急に結論を出しすぎなところはあるかもですけど。
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[ 2855 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
それでも、好きな人達には生きて欲しいし、好きな人達を殺すのも嫌だなぁ。
[ 2014/12/14 09:31 ]
[ 2858 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
投稿ミスすみません。
自分は東郷さんを責める事はできませんが、東郷さんを全肯定もできません。
あの世界の9割は善良な何も知らない一般市民です。
大赦の人達も責められません。多分意図的でしょうが本編では大赦が悪く見える様に描写されてますが前日譚を読めば誤解だとわかります。
勇者達の両親も悲しみ苦しんでいます。
大赦は勇者システムの負担を軽くしようと努力もしています。
そもそも犠牲を強いているのは大赦ではなく神樹様です。
あの世界悪い人は多分いません。強いて悪があるとすれば天の神様です。
[ 2014/12/14 11:36 ]
[ 2859 ] 名無しさん、コメントありがとうございます
> それでも、好きな人達には生きて欲しいし、好きな人達を殺すのも嫌だなぁ。

おっしゃるとおり、できることならこんな方法は避けるべきなのでしょうけど、
「これ以上好きな人達が無意味に苦しみ続けることになるくらいなら・・・」
という東郷さんの行動も人道的なものだと思えるんですよねぇ。
彼女の行動をわかりやすく例えるなら「介錯」でしょうか。

そしてそれを自らの手で行おうとしているところが、
東郷さんの立派なところだと思います。
[ 2014/12/14 12:20 ]
[ 2861 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
追記 多分鷲尾の時の記憶があれば今回の様な行動にはでなかったかと。
銀ちゃんの行動を無駄にする行為ですし。
大人達の善意も知っていたので、悪い方にには考えなかったでしょう。

はっきり言いますが東郷さんやnullssさんの意見は諦めた意見だと思います。
まだ諦めるのは早いのではなかと思います。
それと「介錯」ってのは一人で勝手にしていいものじゃないですよ。
[ 2014/12/14 12:42 ]
[ 2862 ] サクさん、コメントありがとうございます
> 多分鷲尾の時の記憶があれば今回の様な行動にはでなかったかと。
> 銀ちゃんの行動を無駄にする行為ですし。
> はっきり言いますが東郷さんやnullssさんの意見は諦めた意見だと思います。

私は鷲尾のWEB版をちょろっと読んだだけなので、
自然と今の東郷さんと非常に近い視線になっているのでしょうね。
機会があればもう少しちゃんと読み込んでみようと思います。

> 勇者達の両親も悲しみ苦しんでいます。
> 大赦は勇者システムの負担を軽くしようと努力もしています。
> 大人達の善意も知っていたので、悪い方にには考えなかったでしょう。

さすがに私も、大人達も苦しんでいたのであろうことは承知していました。
だからといって、勇者たちの境遇を考えると、
「自分たちだって本当は辛かったんだよ」
なんて言葉じゃ到底納得できないだろう、ってのが先ほどまでの意見です。

ただしいろいろと考えている内に、特に園子の現状を考えている内に、
大人達には本当に良心の欠片が存在していたのか、それすら怪しく思えてきました。
こちらについてはちょっと長くなるので後ほど記事のほうに追記しておきますね。
[ 2014/12/14 13:38 ]
[ 2864 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
>彼女の行動をわかりやすく例えるなら「介錯」でしょうか。

個人的には「無理心中」かと。
何故なら、そこには他者の意志が存在しないから。それは人間的ではあるが人道的ではない。

…まあ、東郷さんの気持ちは分かる。極端な話、
大赦はその思惑はどうあれ、怒りに任せて倒されても文句は言えない。多分言わない。
一般市民はぶっちゃければ「他人」でしかないと、そう割り切れるのならば正直どうでもいい。
けれど、そこまでしても救いたいと願う、唯一の存在である仲間や友奈は、それを望むのか?

友奈が「それでも生きて、護りたい」と言う人間だと、東郷さん自身が一番知っている筈なのに。
風先輩はどうだろう?樹が死ぬのを良しとするだろうか?
何より、東郷さんが人類を滅ぼす罪を背負うのを皆は良しとするだろうか?

怒りに任せた自暴自棄ではなく、本当に仲間を想う故の決断だというのならば、
絶対に省略してはいけない事がある筈だ。
つまり…勇者部五箇条・悩んだら相談!

選ばれた勇者には、御役目の責任と義務と、同時に終わらせる力と権利も多分…ある。
この事象における人間代表なのだから。
けれど、それは決して独りではないし、独りではなかった筈だと。
[ 2014/12/15 08:41 ]
[ 2866 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
上記の名無しさんが自分が言いたい事を言ってくれました。ありがとうがざいます。
口べたですみません。
[ 2014/12/15 19:55 ]
[ 2868 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
東郷さんのお母さんについては10話を良くみてください。
涙をながして悲しんでいますよ。

それと本当の事が大赦が言えなかったのは仕方ない面もあると思います。
本当の事を伝えたら大半は戦ってくれなくなるし、悪くすれば気が狂うかもしれない。
大赦にとってマイナスではなく世界にとってマイナスなんです。
むしろ大赦にプラスは何もないんです。大赦になにも得る物がないんです。
今までの勇者は皆大赦の身内なんです。友奈ちゃんが初めての一般人です。
なので大赦的にはマイナスでしかないんですよ。
戦えば戦うほど大赦は数をへらしているんです。
この世界に悪い人はいないんじゃないかと思います。
ただ、せっぱつまった人間がいるだけじゃないかと。
あと今回東郷さんのお母さんが泣いていたのに気付かれましたか?
本心じゃ戦かわせたくないんです。
東郷さんもnullsさんも悪い方へ考えすぎです。

あと風先輩への対応はまずいですが、メールの文章は真実かもしれません。

[ 2014/12/15 21:06 ]
[ 2869 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
もう一つだけ追記 
勇者の家は金銭援助しなけりゃいけないので、勇者を作れば作るほど大赦のお金が減っていきます。勇者システムのスマホ作るのにもお金がかかるでしょうし。
勇者がバーテックスの進行を食い止めても、しばしの世界の平穏だけで本当に大赦に得る物がないと思います。いろいろ減っていく一方かと。勇者にとっても人類にとってもだけど。
[ 2014/12/15 21:27 ]
[ 2870 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
上記の様な結論に自分がなるのは、「まだ、やれる事があったかもしれない・」
と言う後悔で死ぬのが一番くやしいと思うからです。

皆と相談してやれる事は全部やって万策つきた状況なら東郷さんの選択は正しいですが、
ひとりで勝手に結論だしただけなので、とても肯定はできません。
まあ気持ちは理解しますが。
[ 2014/12/16 01:11 ]
[ 2871 ] Re: 結城友奈は勇者である 第十話 愛情の絆
最後にもう一つだけ
東郷さんの出した結論は、とても冷静に出した結論とは思えません。
泣きながら嘔吐してブッブッ呟いきながら考えが冷静であるはずがないでしょう。
そんな錯乱して出した結論は、とても肯定できません。

冷静になれば多分、東郷さんは考えが変わると思います。
[ 2014/12/16 01:28 ]
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