
Fate/stay night UBW 第3話。
セイバー&アーチャー陣営の初戦の相手、イリヤ&バーサーカー。
以下感想
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
第五次聖杯戦争のアインツベルンのマスター、イリヤスフィール。10年前のZeroでは切嗣と楽しそうに遊んでいた幼女、
別の世界では魔法少女として大活躍していたあのイリヤは、
この作品ではどこか歪んだ笑顔を見せる女の子になっていた。
さすがにZeroやプリズマ☆イリヤの彼女に比べれば、
幾分か頭身も大きくなっていたいたのですが、
彼女の実年齢を考えると不自然なほどに小柄ですね。
士郎のことを「お兄ちゃん」と呼ぶイリヤですが、
年齢的にも縁故的にもイリヤのほうが姉にあたるわけですし。
切嗣とアイリの娘であるイリヤは魔術師とホムンクルスのハーフにあたる。
そのためひ弱そうに見えるものの、その能力は通常の魔術師の範疇ではない。
魔力をバカ食いするバーサーカーを苦もなく制御するマスターの資質に加え、
魔術師として超優秀な凛にして反則的と言わしめる魔術の技量も兼ね備える。
能力的には間違いなく第五次、いや歴代でも最強のマスターでしょうね。
穴があるとすればところどころで垣間見えたイリヤの気まぐれさなのですが、
それを的確に突ける唯一の人物が「正義の味方」を目指す士郎というのが、
これまたなんとも皮肉な話なんですよねぇ。
バーサーカー
そのイリヤに付き従う最強のサーヴァント、バーサーカー。小柄な少女であるイリヤとは対称的に筋骨隆々な大男のバーサーカー。
その見た目に違わず圧倒的なパワーとスピード、タフネスを発揮し、
バーサーカークラスらしくその力をもって正面から相手をねじ伏せる戦闘スタイル。
加えて狂気で劣化しているにも関わらず、
なおもセイバーに比類する戦闘技量を維持し続けている。
そりゃもうバーサーカーの戦闘力は圧巻だったのですが、
そのバーサーカー相手に善戦しちゃってるセイバーさんもホントにスゴいですよね。
魔術師モドキの士郎のせいでステータスが相当劣化してるはずなのに・・・、
というかもはや第四次とは完全に別のサーヴァントとしか思えませんwまるで暴風雨のような破壊を引き起こすパワーとスピードも圧巻なのですが、
バーサーカーの真の恐ろしさはやはりその驚異的なタフネス。
太刀傷を負ってもまるで苦にする様子がないあたりは、
思考能力を失ったことによる副次効果と説明がつくのですが、
セイバーに身体を文字通り両断されながらも瞬時に自己再生したり、
アーチャーの爆撃の如き宝具攻撃を受けてなお無傷ってのはさすがに異常すぎる。
バトルロイヤルの聖杯戦争において、「どれだけ攻撃されても倒れない」のは、
非常にシンプルながら魅力的すぎる長所ですよね。
マスター同様、間違いなく歴代でも最強格のサーヴァントでしょう。
足手まとい
バーサーカーの圧倒的な力を目の当たりにした士郎は・・・。ロクに援護もできない士郎はこの場に居ても無駄死にするだけ。
そう凛に言われ家に帰るよう促される士郎でしたが、
それでも前回でセイバーと共に戦うと決意したことから、
セイバーとバーサーカーの戦闘を追い続けることとする。
サーヴァントを失えばそれこそ士郎に生き残る道はないので、
そんな士郎の立場を考えればこの行動も理解できなくはないです。
それに「自分にできないことを他人に押し付けるのを良しとしない」
という考え方にも賛同できますし。
そうは言っても今の士郎はセイバーにも凛にも足手まといでしかない。
士郎一人が勝手にくたばるだけならまだいいのですけど、
(セイバーの場合は運命共同体なので士郎が死んだ時点でオシマイですけど)
2人にまで余計な負担を与えてしまっては逆効果としか言い様がない。
こういう周囲を顧みない無鉄砲なところも士郎の危うさの一つですね。
まぁ今回に限ってはそのでしゃばりが結果的にセイバーを救ったようですけど。
まとめ
てなわけで今回はイリヤ&バーサーカーとの激闘。
決して見かけ倒しではない、というか見かけ以上の戦闘力を見せたバーサーカー、
最強格のバケモノサーヴァント相手に白兵戦で善戦するセイバー、
そしてアーチャーの弓兵としての本領発揮。
期待以上のすさまじい戦闘が繰り広げられましたね。
戦闘以外ではアーチャーが見せたいくつかの仕草が非常に印象的でした。
アーチャーの正体とその目的を知る今だと、
その仕草に込められた彼の思いがひしひしと伝わってきます。それとイリヤを見た際のセイバーの複雑そうな表情もよかったですね。
今回はその戦闘描写ばかりに目が行きがちになりますが、
細やかな心理描写に関しても特筆すべきものがあったと思います。
最強コンビとの初戦は運良く切り抜けた士郎たちでしたが、
そのムチャがたたってかなんだか士郎が死にかけてるっぽい。
次回で士郎はまず間違いなくセイバーや凛からお説教を食らうでしょうけど、
あのどうしようもなく意固地な男に彼女たちの言葉は響くのでしょうか・・・。
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前回の切嗣の裏切りによって、アインツベルンは「飼い犬に余計な知恵は要らない」という結論に至ったようです。
あのバーサーカーは、アサシンとキャスターを除く全クラスに該当する資質を持ち、一番強いクラスはアーチャーです。
アーチャーとして召喚されてた場合は、聡明な頭脳と一射で九発の強力なホーミング・レーザーが発射される宝具が使用可能となっていました。
ちなみに、あのバーサーカーを召還した触媒は、バーサーカー自身が武器に使ってる斧剣です。
プリズマ☆イリヤ一期で、黒バーサーカーが無手だったのは触媒無しで出現した「英霊の現象」という設定だったからです。