
<物語>シリーズ セカンドシーズン、花物語の感想です。
悪魔と不幸のコレクター
高校3年生となった神原が耳にした奇妙な噂とは・・・。神原はバスケ部時代からの知り合いや今も交流がある火憐、
それに性別まで自由自在な謎の後輩である扇から、
「悪魔様」という今流行りのおまじないについて耳にして・・・。
阿良々木さんやガハラさんといった先輩たちにべったりな神原にも、
ちゃんと年下や同級生の友人ってやつがいたんですねぇ。
すごく当たり前なことなんですけどなんだか安心しましたw
高難易度の「悪魔様」との対面を行った神原は、
かつてのバスケット選手としての宿敵、沼地蠟花と再会する。
阿良々木さんや貝木とは違い、彼女の行為は言わばただの無料相談所。
「悩みなんてものは大抵は時間が解決する」それもまた真実でしょうけど、
沼地本人がぶち当たった悩みは時間が解決してくれる類のものでないはず。
まぁこうやって自分をごまかさなければいろいろ耐えられなかったのでしょうし、
ちゃんと悩みと向き合おうとしなかったからちゃんと成仏できなかったのでしょう。
悪魔に取り憑かれていたはずの神原の左腕が元通りに戻っていた。
これで左腕の暴走に恐れる日々ももう終わり、
これまで諦めていたバスケだってもう一度始められる。
神原としてはなんだかんだ言いながらも涙が出るほど嬉しいことで、
左腕の行方なんて気にせず普通の生活を満喫しちゃえばいいのですが・・・。
マゾでレズで変態で露出狂で腐女子なスポーツウーマンであるところの神原ですが、
こういう内罰的でちょっと潔癖なところがあるのが初登場時からの彼女の特徴。
そしてどこか阿良々木さんとも通じるところがあるなぁと感じる部分です。
神原の前に現れたのは、かつて神原の街でおまじないを流行らせた貝木泥舟。
ひたぎエンドのラストで生死不明っぽくなっていた貝木ですが、
(あのままあっさりくたばるほど往生際のいい男とも思っていませんでしたが)
あの神原相手に走力で圧倒するなど思いの外ピンピンしてましたねw
極悪非道な詐欺師としての顔も貝木の一面であるように、
想い人の娘に焼き肉を振る舞う気のいいおじさんとして顔もまた貝木の一面である。
沼地相手に抜け目なく金儲けしようと手回ししていたのに、
結果的に自らそのチャンスを放棄するあたりが貝木らしいです。
不幸のコレクター、そして悪魔のコレクター、沼地蠟花。
故障していたはずの左足の代替を手に入れ、
自らが抱えていた悩みを解決させたはずの彼女が、
なぜ今も蒐集活動を続けているのかが激しく疑問だったのですが、
これは悪魔に憑かれたことで手段と目的が完全に入れ替わってしまったためか、
または二度とバスケできる身でないと自覚せずとも本能的に悟っていたためか?
悪魔様誕生の経緯も、沼地がとっくに故人であったことを考えると、
果たしてどこまでが真実なのかまったく見当がつかないですね。
というか「花鳥桜花」とは沼地本人のことなのではないかとも思えます。かつての宿敵であり、自身のもう一つの可能性。
沼地に対し神原はどうすればいいのか思い悩むのですが、
そんな神原に道を示すのは同じ道を先に走ってきた阿良々木さんだった。
親に買ってもらった車を偉そうに乗り回すのはまぁいいよ。
でもその時代錯誤なバカげた長髪は一体どういうつもりなんだよww
神原は貝木からの贈り物をダシに沼地との1on1を実現させ、
沼地に敗北とバスケの本当の面白さを教え、成仏させる。
そして沼地との決着が神原にとっても一つの区切りとなり、
これまで伸ばしていた髪の毛を再び短くする。
神原は長髪もなかなか似合ってたので、ちょっともったいないかも。
というか阿良々木さんは神原よりまず自分の断髪をしろよww
まとめ
てなわけでセカンドシーズンのラストエピソード、花物語の感想でした。
特にセカンドシーズンでは後味の悪いエピソードが多かったのですが、
この花物語はスポーツウーマンである神原らしい清々しいエピソードで、
内容的にもお盆にとても相応しいエピソードでしたね。
にしても一挙5話放送となると、もはや映画一本観るのに近いノリとなりますねw
それでも観終わってみればあっという間に思えたので、
それだけこの作品はバツグンに面白いんだろうなぁと思えてきます。
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