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革命機ヴァルヴレイヴ 第21話 嘘の代償

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革命機ヴァルヴレイヴ 第21話。
新生ジオールは世界の敵に認定され、嘘を暴かれたハルトはショーコに・・・。
以下感想

カミツキの矜持

新生ジオールは世界の敵に認定され、嘘を暴かれたハルトはショーコに・・・。

「カミツキ」の正体発覚に続き、ファントムの所業(RUNEの搾取)が
モジュール77の仕業としてマスコミを通じて紹介される。
それを観たARUS大統領はモジュール77の住人を化け物と認定し、
「害虫駆除」という名目の大量虐殺が始まってしまう。
この映像だけじゃ不死のバケモノとRUNEの搾取の関係性はまるでわからない。
とはいえハルトが余計なことを言ったせいで
自ら関係性を認めちゃったようなものだったわけだからなぁ・・・。

虐殺開始やその後の連合軍成立の早さからして、
ARUS大統領がはじめからそのつもりであったことは明白ですね。
しかしこの虐殺を実行した兵士たちは、
自分たちから逃げ惑い命を落としていく学生たちを見て、
何一つ疑念を覚えなかったのか、罪の意識を感じなかったのか?
まぁ1クール目に出てきた議員も学生に対して無慈悲な決断をしていましたし、
ARUSの人たちにとってジオール人は「その程度」の価値しかないのかもなぁ。

ARUS&ドルシア連合軍の成立により新生ジオールは「世界の敵」となる。
大量虐殺から生き残った者はマスドライバーを利用し戦線からの離脱を試み、
ハルトたちはマスドライバーと船の護衛を行っていたのだが・・・。
まぁショーコやイオリの気持ちはよくわかりますよ。
いきなり化け物扱いされた挙句大切な人や仲間をたくさん殺され、
信じていた人たちは本当に化け物で、もはや世界に自分たちの居場所はない。
この状況で冷静になれというのは所詮は学生である彼女たちには不可能ですよ。


とはいえそれでもショーコの選択は愚の骨頂と言わざるを得ない。
曲がりなりにもこれまでずっと自分たちを守ってくれた者たちと、
ついさっきまで自分たちを問答無用で殺しにきていた者たち。
自分たちが生き残るために、というかそもそも人情的に、
この状況でどちらを信じるべきかといえばどう考えても前者のはず。

上記のARUSの兵士たちといい、他人の言うことをバカみたいに信用し、
自分がその目で見てきたものを信じようとしない人間が多すぎます。

まぁ上記の通りショーコはすでに極限状態だった。
そんな中彼女なりに最善の道を考えた結果があの選択なわけですから、
そのことについて責めるつもりはもうなかったりします。
口下手かつタイミング悪く記憶を失ったハルトもハルトですし。
完全に巻き添えをくらったエルエルフさんには抱腹絶倒でしたしww

ただ一つ、これだけは言っておきたいのが、
お前はジオールの代表としてハルトたちカミツキを見限ったわけなんだから、
もうこの先ハルトたちに守ってもらえるとか絶対に思うんじゃねぇぞ。
自分の選択の結果犠牲となったキューマのことを嘆き悲しむ資格はねぇぞ、です。
とはいえキューマ曰くカミツキは、
信じる者以外も命がけで救う大盤振る舞いな神様。
キューマの死を無為にしないためにも、
ハルトにはキューマの遺志を継いでもらいたい。
しかしショーコにはハルトたちを見限った代償を支払ってもらいたい。
う~ん、なんとも複雑な心境です。

まとめ

てなわけでいきなりの大虐殺開始、ハルトはショーコに見限られ、
その結果キューマが犠牲になってしまうと、いろいろなことがありすぎた今回。
ARUSの連中といい学生たちといいハルトといいショーコといい、
なんかもうどうしようもない連中ばっかりだなぁとげんなりする一話でした。
で、この作品における数少ない良心ともいえるキューマの死。
どうしてこの手のロボットアニメは良い奴ばかりが先に死んでしまうのでしょうね?
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[ 2477 ]
ARUSの首相は何話かで子安たちに囲まれてましたから、根回しをしていたんでしょうね。
ARUSの兵士たちは命令に従ったまででしょうが、彼等はベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争などから帰還したアメリカ兵士たちみたい精神を病む者もいるかも知れませんね。しかも、ただの人間と分かれば決定的でしょう。

ショーコは全くダメダメですね。政治的な能力もないバカ殿です。
ハルトもカミツキを隠そうとしていた理由が、子供がおねしょを隠そうとするのと同レベルな個人的な感情だから愚かですね。記憶喪失は間が悪かったにしても、口下手なのはしょうもないですな。

ルーンを搾取していたのは滷獲していた船なのに、誰があそこに人を詰めたのかも明かされるのでしょうかね。

唯一の良心とも言えるキューマはまるで信念のために殉死のようでしたね。
だからこそショーコには自分勝手な感傷ごっこはしてほしくないです。
あと個人的にはキューマの死に様は理想的というか、格好いい退場シーンのひとつですね。ああいう死に方って憧れたりしませんか?
[ 2013/12/08 23:39 ]
[ 2480 ] 零崎零識さん、コメントありがとうございます
> ショーコは全くダメダメですね。政治的な能力もないバカ殿です。

1クール前半ではそれなりに政治的能力が備わっていたと思っていたのですが、
やはり彼女も学生に毛が生えた程度の存在でしかなかったということですね。

私はショーコに対して、学生たちの精神的支柱としての能力だけは、
非常に高く評価していたんですよ。
ハルトはもちろんのこと、今は欠かすことのできない戦力であるアキラも、
そして威力偵察組の窮地を救ったマリエも、
彼女の存在があったからこそあそこまで活躍してこれたわけですし。

しかし今回でショーコはその能力さえも自ら手放した。
「隣にいる仲間を信じて」と訴えていたショーコ自身がハルトのことを見限った。
それが個人的には非常に残念でなりません。

> 唯一の良心とも言えるキューマはまるで信念のために殉死のようでしたね。
> だからこそショーコには自分勝手な感傷ごっこはしてほしくないです。
> あと個人的にはキューマの死に様は理想的というか、格好いい退場シーンのひとつですね。ああいう死に方って憧れたりしませんか?

そう、それなんです!
自らの信念に殉じたキューマの死をショーコの感傷なんかに汚されたくないんですよね。

キューマの死に様に憧れるかどうかと言われると・・・。
カッコいいとは思いますけどもやりたいとは思えないのでちょっと複雑ですね。
死んだ想い人の願いは叶えてあげたいだろうけれども、
だからといって自分を裏切った相手のために死ぬのはあまりに悔しすぎます。
[ 2013/12/09 00:38 ]
[ 2487 ]
先輩の死に様は侍みたいで潔かったですね。ショーコやハルトでは出来ない死に方だと思います。
[ 2013/12/13 20:15 ]
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