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変猫。 最終話。
幼き陽人が猫神に願った願いとは・・・。
以下感想
10年前の願い
幼き陽人が猫神に願った願いとは・・・。病気のため娘に会いたくても会えないつかささん。
幼き日の陽人はそんなつかささんを元気にしようとベッタリ一緒にいた。
幼い時分ながら恐ろしく紳士的な性格をしている変態王子。
まぁ変態行為も紳士的な振る舞いも、
どちらも「女性への愛」が原動力ですものねぇw
で、陽人は10年前の筒隠姉妹をホテルまでお出迎えし、
10年前の鋼鉄さんはここではじめて母親の病気について知る。
母親との思い出がないが故に
いまいち自信が持てなかった幼き鋼鉄さんの気持ちも、
逆につかささんとずっと一緒にいたからこそ
これまでの鋼鉄さんの態度に不満を抱く幼き陽人の気持ちも。
どちらもよ~くわかりますね。
「目の前で泣いてる女の子がいたら助けてあげないと」
幼き陽人は「思い出を全部、必要とする人のところへ」
さらに「大きくなったらみんながイタリアに行けますように」と猫神にお願い。
つまり真相としては鋼鉄さんの母親との思い出は、
すべて陽人と鋼鉄さんの思い出であったと。
鋼鉄さんは
第4話では月子から「表情」を受け取っていますし、
知らず知らずの内にいろいろともらいまくりですね鋼鉄さんはw
「その時は覚えていても、思い出になったらすべて忘れてしまう」
陽人が月子やエミとの出会いをまるで思い出せなかったは、
10年前の猫神へのお願いの余波みたいなものであったと。
ただここで疑問に思ったことが一点あります。
「陽人の記憶はそれを一番必要としている人へと渡るわけなので、
月子やエミとの思い出を最も必要としていた人物、
すなわち2人との出会いを思い出そうとしていた陽人自身へと
戻ってくるのが道理なのではないのか?」です。まぁこれに関しては自分なりに結論は出ています。
「陽人にとっては月子たちとの『今』が何よりも大切であり、
それに比べたら記憶なんてどうでもいいものなのであろう」思い出になればすべて忘れてしまうのなら思い出にしなければいい。
陽人の月子への宣言がこのことを物語っていましたね。
失ったものは取り戻せなかったけれども前向きに。
個人的にもこの締めくくりは非常に満足しています。
てなわけでこれはいよいよ月子ルートで確定かな?と思いきや・・・。
そういえばキスなら
第9話で梓ともしていたため、
これでようやく月子も同じ土俵に立ったというだけでしたねw
まとめ
てなわけで第10話からの過去回想編の解決編。
幼き変態王子の、とても将来立派な変態になるとは思えないほどの
いい子っぷりが特に印象的でしたね。
まぁ将来の変態王子もところどころでちょいとハッチャケすぎる程度で、
根は至極真っ当というか非常に紳士的な好青年なんですけどねw
第1話での印象とは裏腹に、
思いの外シリアスかつミステリー的要素が盛り込まれていた本作。
とにかく愉快で痛快なコメディを期待していた私としては、
第2話からの展開は期待ハズレと言えば期待ハズレです。
ただ事態の真相を予想したり、各キャラの思いにほっこりしたりと、
期待していたのとはまた別の面で深く楽しむことはできました。
それと全編を通して女性キャラの可愛さはバツグンでしたしね。
作品の詳しい総評はまた後日。
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