
超電磁砲2期 第6話。
第3位vs第1位と、「造り物の命」に対する各々の価値観。
以下感想
一方通行
第3位vs第1位と、「造り物の命」に対する各々の価値観。9982号を目の前で殺され激高する美琴は、
その能力を全開にして一方通行へと襲いかかる。
上条さん以外の人間相手にはじめて披露する美琴の全身全霊、
しかし最強の能力者である一方通行には傷一つつけられない。
この実力差はもはや戦いとさえ呼べませんね。
「百何十手で超電磁砲が一方通行に敗北する」という、
「ツリーダイアグラム」の計算結果に即した結末。
たとえレベル6とならずとも、同じレベル5の枠組みの中でも、
第1位はすでにその下と一線を画す能力者だということです。
美琴と一方通行の戦闘は事後処理に訪れた多数の妹達によって中断される。
「実験」に参加している今の一方通行はもちろんのこと
同じく「実験」のために生み出された妹達自身も、
自分たちを当然「模造品」「実験動物」としか捉えていない。
これぞ行き過ぎた科学がもたらす悲しき価値観ですね。
傷心の美琴は布束と再会を果たす。
科学者として実験参加者の価値観に理解を示す布束ですが、
彼女もまたミサカの一人と触れ合うことで
妹達をただの「実験動物」として捉えることができなくなっていた。
自身の生み出したものに教えられることもあるってやつですね。
人間の感情は「世界との関わり方」によって形作られるわけであって、
これまでのように実験室の中に閉じこもりきりならそりゃ感情なんて生まれない。
外の世界の刺激を受けたことでミサカにも感情が生まれ始めているのでしょうね。
そもそも生きる意志のない者が救われる道理がない。
模造品として生み出された妹達たち自身が、
自分たちを人間だと考えるようになってくれれば、あるいは・・・。
学園都市の闇との戦いへ
自身を心配する黒子たちに対し、美琴は・・・。黒子たちに散々心配をかけた美琴は、
みんなにレストランで食事をご馳走しようとするが・・・。
早くみんなへのフォローをしたいという美琴の気持ちはわかりますが、
まだ精神的ダメージが全然抜けてないんだから、
もう少し落ち着いてから会ったほうがよかったんじゃないかとも思います。
友達として、苦悩する美琴を支えようとする黒子たち。
しかし美琴は、「みんなのこと見えてるから」こそ、
黒子たちには真実を話さず一人孤独な戦いへと身を投じていく。
「実験」の一端を担った張本人として、自分で蒔いた種は自分で狩る。
ただし「みんなのことはちゃんと見えている」と。
あぁなるほど、今回のサブタイは、美琴のこの発言は、
ポルターガイスト編での美琴の発言との整合性を取るためのものなのねw
まとめ
まずは今回の内容の補足からです。
私個人の主観が入りまくっていますので間違いについてはご了承を。
一方通行
学園都市最強の能力者であり、「絶対能力進化計画」の被験者。
その圧倒的な能力からか言動は粗暴で傍若無人な性格。
絶対的な力を求め「絶対能力進化計画」に参加したのですが、
そこには彼ならではのちゃんとした?理由付けがあります。
所有している能力は「一方通行(ベクトル変換)」
身体(を覆う膜)に触れたあらゆる「ベクトル」を変換することができる能力で、
デフォルトでは「反射(ベクトルの反転)」に設定している。
「反射」はほぼすべての攻撃を跳ね返してしまう強力すぎる守りであり、
”現段階では”この「反射」は常時発動しているためスキは皆無です。
ちなみに重力や酸素など日常生活の上で必要不可欠はベクトルは反射をしておらず、
有害なベクトルと無害なベクトルを識別し「フィルター」を組み立てています。
放射線みたいな通常の人間が感知できないベクトルも、
感知、識別し、変換してしまうことができます。
つまりは「核を撃たれても(多分)死ぬことはない」ということですね。
また能動的な能力としても非常に強力で、
前回は「足元のベクトルを操作し高速移動」と、
「列車という大質量の物体を軽々と投擲」などを行なっていました。
触れてさえいればどのようなベクトルでも変換することができるため、
莫大な規模のベクトルを操作しとんでもないスケールの攻撃を行うことも可能。
個人的には美琴の「超電磁砲」さえも容易に上回る「能力の応用範囲」こそが、
一方通行の真骨頂であると考えています。
で、これらの能力を支えているのが一方通行の超人的な演算能力です。
光速の攻撃も反射し、複雑に運動する大気も手中に収める能力ですから、
その演算速度と精度はスパコンも真っ青なものでしょうね。
逆にこの演算能力を何かしらの理由で失ってしまうと、
一方通行はその絶対的な能力を失ってしまうということです。
(これに関しては別段一方通行だけに限った話でもないですけど)
今回は美琴の渾身の攻撃を難なく跳ね返した一方通行でしたが、
工夫次第では「反射」の特性を逆手にとって、穴を突いて、
一方通行にダメージを与えることは可能ではあります。
もちろん、どんな能力でも打ち消す例の右手でも。
まぁそれでも能動的な「ベクトル変換」や、
「反射」の特性を変えてやることで十分に対応可能であるため、
結局は弱点らしい弱点の見当たらない最強の能力で変わりないと思います。
というわけで現段階の一方通行の弱点としましては、
能力に頼り切りな脆弱な肉体と精神です。
最も、学園都市最強の能力者=最高の頭脳の持ち主なわけでして、
たとえ能力がなくとも生き抜いていける「素質」は備えています。
今回は美琴が学園都市の闇の深さに絶望し、孤独な戦いへと身を投じる回。
美琴が学生たちを「実験動物」扱いをしていたテレスティーナ相手に、
「学園都市は友達と共に自分らしく居られる居場所なんだ」的な発言をしていた、
アニメ超電磁砲1期最終話を観た時から、
この瞬間が本当にものすご~く楽しみだったんですよねぇ!wただまぁ「みんなのことはちゃんと見えている」
というアニメ版特有のフォローはちゃんと入っていましたけどw
てなわけで次回は美琴の孤独な戦いの始まり。
それと並行して美琴を心配する黒子たちの様子も描かれていくようですね。
一方通行に続いて、いよいよ「アイテム」の登場かと思うと、
今からもう来週が待ち遠しすぎますね!
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1期との状況や事情の違いを考えれば、美琴が1人で事態を解決しようとする事自体は不思議ではありませんが、1期で強調して描かれた仲間との絆はなんだったのか?ということになってしまいかねませんからね。
でも、ストーリーに矛盾しない形で、きちんと1期から築いた美琴と仲間たちとの絆を丁寧に描いてくれて、安心したし、感動もしました。
ここで1期の佐天さんのあのセリフに対する答えを美琴に言わせたのは上手かったですよね。