氷菓 第21話 手作りチョコレート事件

氷菓　第21話。
バレンタイン、摩耶花のチョコの行方は・・・。
以下感想

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チョコの行方

バレンタイン、摩耶花の里志へのチョコが盗まれてしまい・・・。

去年、里志に屁理屈を言われて
チョコを受け取ってもらえなかった摩耶花は、
今年こそはとチョコ作りに激しく意気込む。
いやぁものすごい迫力だ、
これは里志が逃げたくなる気持ちもちょっとわかるかもｗ
まぁそもそも里志がちゃんとチョコを受け取りさえすれば、
何の問題もないわけなんですけど。

里志は中学時代から変わった。
中学時代は勝つために手段を選ばず、負けたときは悔しがっていた。
それが今では勝ち負けにこだわらず、楽しみことが最優先。
里志のこういう在り方も高校生らしくてアリだとは思いますが、
やっぱり個人的には好きになれないんだよなぁ。

そして勝負のバレンタイン当日。
部室に置いてあった摩耶花のチョコが、
えるがちょっと目を離した隙に何者かに盗まれてしまった。
まぁぶっちゃけ今回の事件の犯人は、
動機からして一人しかありえないですよね。

部室への移動方法は一箇所の階段のみ、
その階段を通ったのはえるに奉太郎、そして里志のみ。
同じフロアで活動している部活は天文部のみで、
天文部の面々の中には犯人はいなさそう。
自分たちが疑われて憤る沢木口先輩と、
何としてもチョコを取り戻したいと焦るえるとの温度差が、
観ていてとてもしんどくなってきます。

チョコを盗んだ犯人は結局見つからず、
摩耶花にチョコが盗まれたことも知られてしまった。
摩耶花は隠し切れない悲しさを抱えたまま帰ってしまい、
それを見たえるは軽く泣き出すほどの責任を感じてしまう。
ここでえるが奉太郎に任せて引き下がったのはちょっと意外でした。
まぁそれだけ奉太郎がえるから信頼を得ているということなのでしょう。

チョコを盗んだ犯人は他ならぬ里志だった。
高校生になり「こだわらないことにこだわるようになった」里志は、
摩耶花にこだわることを恐れていた。
摩耶花のことは好きだけど、摩耶花にこだわりたくはない。
加えて里志には摩耶花に告白の返答がまだ見つかっていなかった。

理由が何であれ、摩耶花の想いをないがしろにし、
加えてえるまで泣かせたのですから、
今回の里志はホント最悪ですね。
そもそも「自分探し」なんてもののために、
女の子をいつまでも待たせ続けている時点で最悪ですよ。
まぁようやく摩耶花に告白の返答をする気になったところだけはよかったかな。

にしてもそんな里志の本心を悟りながら、
いまだに里志のことを好いているのですから、
摩耶花も摩耶花で懲りない娘ですよねぇｗ
そんな彼女の恋がちゃんと実ってくれることを祈ります。

里志と摩耶花の誤算はえるの存在だった。
もちろんえるは何も悪くはないのですけど、
もしえるが引き下がらずあれ以上チョコ探しに躍起になっていたら・・・。
奉太郎との電話でのえるの「ありがとうございました」は、
自分の暴走を止めてくれたことについての感謝も含まれていたのでしょうね。

まとめ

今回はバレンタイン回。
タイトル通りの甘ったるい展開になるかと思いきや、
この作品らしいほろ苦い展開でしたね。
摩耶花のチョコの行方といい、えるの涙といい、
胸が痛むシーンの多い回でした。