氷菓 第9話 古丘廃村殺人事件

氷菓　第9話。
探偵役3人による脚本の推理。
以下感想

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迷推理

探偵役3人による脚本の推理。

一人目の探偵役は撮影班のガサツな男。
この男の推理は「盛り上がればトリックなんてなんだっていい」という
とても推理とは呼べないシロモノ。
なんで探偵役をやっているのか理解に苦しむレベルですね。
挙句の果てには強引に自分の推理を押し通そうとする有様だし・・・。

このガサツな男によると、
被害者役の死に様は現場のアドリブだった模様。
脚本担当の娘は素人ながらも
細かいところまでキチッと意識した脚本を書いてきたってのに、
現場の連中はノリで被害者の腕なんてぶった切りやがって・・・。
どう考えても脚本と映像の整合性がつかないだろこれじゃ。

こういう面白がって後先考えず物事を進める輩のせいで、
脚本担当の娘は頭を悩ませ、
結果体調を崩すまでに追い詰めたのでは？

次の探偵役は小道具班で推理小説マニアのイヤミな男。
この男の推理は「ロープを用いて2階から侵入」という
一見妥当ながら事件現場の状況からしてムリのある推理。
現場や撮影映像を見向きもしないくせに、
脚本担当の娘を「素人」と切り捨てる。
「一体何様のつもりなんだよ！」と言いたくなります。

大体何勝手に指定された量以上の血糊を用意してんだよまったく。
脚本を丸投げしてたんだから、
せめて指示されたとおりに仕事をしろよ！
余計に血糊を用意したせいで
現場の人間も調子に乗っちゃったんじゃないの？

最後は広報担当の女の子。
女の子の推理は「いっそのことホラーにしてしまえばいい」という
ある意味めちゃくちゃ斬新なアイデア。
3人の意見の中では最も面白い映画ができそうですよね、
C級ミステリーよりはC級ホラーのほうがマシなんじゃないかなぁ。
ただこれだとミステリーを勉強し細かく脚本を書いていた、
脚本担当の娘があまりにも気の毒なのですけど。

ウイスキーボンボンを食いまくり暴走しまくりの今回のえる。
「とにかく脚本担当の娘の心情を追っていこう」というえるのスタンスは
この探偵役の3人に最も欠けているものですね。
この3人の話を聞いているだけで容易に想像のつく現場の惨状。
これを軌道修正させなきゃならないとは
入須先輩はホント大変だなぁ。

入須先輩が奉太郎たちにオブザーバーを依頼したのは、
せめて努力の末に細かい脚本を書いてきた
脚本担当の娘のためでしょうねぇ。
どんな粗末な出来であれ、彼女の努力を無意味なものにはしたくない。
入須先輩もそう考えてくれているのではないかなぁと期待しています。

まとめ

今回は探偵役3人による脚本の推理。
探偵役の3人の推理の内容はまぁ置いておいて、
彼らの自主映画に対する姿勢がとにかく頭にきました。
これじゃあまりにも脚本担当の娘が気の毒です。

あまりにも粗末で絶望的な作製現場。
奉太郎を会話に誘った入須先輩が、
この後どのような手を打ってくるかに期待です。