Fate/Zero 第二十ニ話 この世全ての悪

Fate/Zero　第22話。
戦う意義と最後の夜のはじまり。
以下感想

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マスターから戦友へ

聖杯戦争最後の夜に迎え、ウェイバーは・・・。

ウェイバーが暗示をかけていた老夫婦ですが、
おじいさんのほうはウェイバーが実の孫でないことに気づいていた。
それでもおじいさんはウェイバーを怒るどころか、
逆におばあさんが笑顔になったと感謝をしてきた。
このおじいさんホントに良い人だなぁ、
でもってものすごく心温まる話だなぁ。

そして迎えた最後の夜、
ここからは本当に強い者のみが集う戦い。
ウェイバーはライダーに対して令呪を3回連続使用し、
ライダーのマスター権を放棄する。
散々ライダーの足手まといであることを感じていたウェイバーですから、
ライダーが全力で聖杯戦争を戦えるようにとの配慮でしょうね。

ウェイバーは令呪を放棄してライダーのマスターではなくなった、
しかしライダーはウェイバーを戦友として隣に置く。
元々ウェイバーの目的は「自分をバカにした連中を見返すこと」
要はウェイバーは誰かに自身の存在を認めてもらいたかったのでしょう。
おじいさんからは感謝をしてもらえて、
征服王からは自らと比類する男と認められた。
この段階でウェイバーの願望は十分すぎるほどに達成されたのでしょうね。

そんなライダー&ウェイバーを待ち受けるのは、
珍しくやる気マンマンなアーチャー。
英雄王と征服王がついに雌雄を決する時ですね。
アーチャーはマスターが時臣から綺礼へと替わり、
ライダーはチャリオットは失ったものの
ウェイバーという弱点は改善された。
双方のコンディションがこれで互角となると嬉しいですね。

戦う意義

アイリを捕えた綺礼は、アイリから切嗣の本質を知り・・・。

切嗣を自分と同じ「虚無なる男」と信じてきた綺礼に対し、
アイリは切嗣が聖杯に託す願いを説く。
その事実に絶望したのか、綺礼はアイリを殺害し、
切嗣の願望を破壊することを自身の戦う意義とする。

勝手に切嗣に期待をしてストーカーみたいに追い掛け回した挙句、
その期待が裏切られた途端切嗣の妻を殺害し、
その上本人の命までも狙うとは、
ものすごく自分勝手でハタ迷惑な男ですね綺礼はｗｗ
切嗣の立場からすればたまったものじゃないですよ。

とはいえ綺礼が切嗣に対してここまで極端な行動にでる心情も
わかるっちゃぁわかるんですよねぇ。
綺礼は自らの本質に生まれた時からずっと頭を悩ませ続け、
その苦悩は時臣や自分の父親にさえも
理解してもらえなかったわけで・・・。
(というかアーチャーと切嗣以外誰も気づかなかったわけで)
切嗣にとって聖杯が最後の希望であるように、
綺礼にとっては切嗣が最後の希望だったのでしょう。

その切嗣はよりにもよって自分とは正反対の
「虚無なる男の仮面を被ったごく普通の男」だった。
虚無であることに悩み続けていた綺礼としては、
「自分と違って本当はマトモなくせしてナメたしてんじゃねぇよ！」
ってカンジなのでしょうねきっと。
まぁそれにしたって綺礼が勝手に思い違いをしていただけに
違いはないのでしょうけどｗ

一方、綺礼によって殺害されたアイリは、
聖杯へと意識が飲み込まれていく。
愛する夫と娘のために戦う誇り高くて立派な女性が、
自我を失い始めてただのモノへと戻っていくとは、
ただ死ぬことよりもよっぽどツラい結末ですね・・・。

切嗣と綺礼の初対面にして最終決戦。
珍しく、というかおそらく生まれて初めて超本気な綺礼の
全力全開な戦いぶりに期待ですね。
一方、舞弥を失い、アイリも失い、
再び一人となった切嗣の本領発揮にも期待です！
気になるのは綺礼の持つ大量の令呪と、
切嗣がアイリから回収したセイバーの鞘の使い道ですね。

まとめ

今回は綺礼の逆恨みとウェイバーのマスター権放棄。
ここ最近特に殺伐とした展開が続いたからか、
ライダー組の心温まるやりとりには思わず涙腺をやられましたｗ
聖杯戦争最終局面に向けてめちゃくちゃ盛り上がって来ましたねぇ！

次回はついに待ちに待ったアーチャーvsライダー、
それと同時に切嗣vs綺礼の決戦も始まるのかな。
そして忘れちゃいけないのがセイバーvsバーサーカー。
どの戦いも楽しみ過ぎますね！