
「新約」とタイトルを新たにした
「とある魔術の禁書目録」3巻の感想です。
暗躍する妖精たち
「グレムリン」を追い、上条さんたちはハワイへと上陸メンツは上条さんに美琴、一方通行、浜面、番外個体、
さらに「新入生」の一人である黒夜海鳥と、
魔術結社「明け色の陽射し」のボスであるレイヴィニア=バードウェイ。
美琴がめでたく仲間入りしたのは喜ばしいですが、
一方通行や番外個体との接触はマズいんじゃ・・・。
そしてまたまたインデックスさんはお留守番かよ・・・w
ハワイ、そしてアメリカ合衆国全体を襲う未曽有の危機「不可思議な力」によって孤立無援へと追いやられる
合衆国大統領のロベルト=カッツェ。
フランクかつ行動力あふれる性格のナイスガイですね。
まとめ
今回はハワイにて新たなる敵「グレムリン」との激闘。
今巻の特徴を一言で表すとしますと、
「スケールは大きいもののリアリティのある戦い」でしょうか。
今回の相手は科学と魔術が融合、
というより科学を積極的に利用してくる魔術師なのですが、
出てくる科学も魔術もそこまで現実離れしてないものばかりです。
加えて「大統領権限」「傭兵会社(PMC)」「メディア王」etc.
割と現実的な設定がてんこ盛りでしたね。
リアリティのある設定ながら、そこから数々の陰謀が渦巻き、
大国のみならず世界すら揺るがす「戦争」へと発展していく。
まさにハリウッド映画のような印象でした。爆発シーンも多めでしたしww
だからこそ今巻の見所は肉弾戦ではなく知略戦。
現実離れしていないリアリティのある設定や能力ばかりだからこそ、
「グレムリン」の策略、陰謀の恐ろしさ、
世界を襲う危機の大きさがよくわかります。
とはいえ今回至る所に散りばめられていた、
「科学と魔術の融合」は非常に興味深かったです。
超能力者にわざと魔術を使わせて「副作用」を誘発させたり、
はたまたその「副作用」を科学の力で逆手に取ったり。
第三次世界大戦編とは違い、
正真正銘科学と魔術が融合した戦場でしたね。
これまで別々にしか描かれなかった科学と魔術ですが、
この二つが融合を果たしたことによって今後の戦いにも
さらなる広がりが期待できそうです。
初の共演となった上条さんたち3人の主人公ですが、
今回は適材適所で事件解決に尽力していたという印象。
美琴と一方通行との再会、番外個体との初対面は、
どうなることやら非常にヒヤヒヤしました。
科学を積極的に利用する魔術集団「グレムリン」ですが、
今回はその深淵にわずかに触れた程度でしたね。
「グレムリン」の正規メンバーの口から語られた「魔人」の名。
おそらく「グレムリン」の目的は、
科学的な手法を用いて魔術的な高みへと至ること。
もしかしたらアレイスターに近い考えを持って
動いているのかもしれませんね。今後の同行が気になる人物といえばやはりレイヴィニアですね。
今回の騒動における彼女の最後の行動は想像に安かったのですが、
なぜそこまで「グレムリン」に執着しているのかがまだわかりませんね。
そして今回一番不可解に思ったのが、
科学サイドのみならず全世界の構図を丸々塗り替えかねない
「グレムリン」と「明け色の陽射し」の行動に対して、
第三次世界大戦の勝者である「学園都市」と「イギリス清教」が
具体的なアクションをまったく起こしていないことです。まぁ学園都市側は現在暗部が存在しない、
グレムリン対策のための「新入生」も壊滅状態のため、
そもそも動かせる戦力が存在しないという可能性が考えられます。
イギリス清教側はワザと静観し科学サイドの衰弱を待ち、
最終的な一人勝ちを狙っている可能性が考えられますね。
とにかく次回はこの2大勢力の動向に期待しております!
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一方通行などキャラ個人の出番は少な目ですが、美琴が大活躍でしたね。ただ嫌なフラグを立てられ怖いですね。彼女には上条への愛を成就させて欲しい。
海鳥は巻き込まれ型のヒロインですね(笑)。可愛い。