
映画 けいおん!を観てきましたので、
軽く感想を書いてみたいと思います。
一応ネタバレ少なめの前半部、
ネタバレ多数の後半部の二部編成となっておりますが、
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
ロンドンへ
季節は唯たちの卒業前、軽音部は卒業旅行へ行き先はロックと紅茶の本場ロンドン、
くじ引きで決めた行き先ながら軽音部の旅行先としては最適な場所ですね。
唯たちの卒業旅行ですが、もちろんあずにゃんも同行。
フワフワしっぱなしの先輩たちの代わりに
私がしっかりしなきゃと意気込むあずにゃん、
どっちが先輩なんだかよくわからないですねww
卒業前に先輩らしいことをしてみたい卒業旅行と並行して、唯一の後輩であるあずにゃんに
何かプレゼントできないかと考える唯たち。
まぁ今まで先輩っぽい振る舞いはあんまり、
というかほとんどしてこなかったもんねww
軽音部といえばやっぱり曲、そしてせっかくのロンドン旅行なため、
ワールドワイドな曲をプレゼントしようと意気込む唯たちですが・・・。
感想
いやー、めちゃくちゃ面白かったですねぇホント!
時に笑え、時にほっこりし、時に感動できる、
「けいおん!」の魅力が凝縮された内容でした。
卒業旅行という特別なシチュながら、
「けいおん!」らしさがまるで色あせないあたりがさすが!
あくまで卒業旅行は思い出作りのための「手段」であって「目的」ではない。
卒業旅行を経て唯たちが見つけた答えを聞いた時、
こんなことを考えさせられました。
卒業旅行ということで想像はたやすいのですが、
本編最終話の
卒業式!を補完する内容となっております。
「先輩たちの卒業」に対するあずにゃんの心境が多く描かれていた
アニメ本編2クールとは異なり、
「一人軽音部に残されるあずにゃん」に対する唯たちの心境に
スポットが当てられていました。
基本的に事前知識なしでも十分楽しめる内容なのですが、
本編最終話の卒業式!だけは
しっかり復習しておくことを強くオススメします!
「卒業旅行」という高校どころか日本すら離れた内容がメインながら、
意外や意外にサブキャラやモブキャラたちの出番も多かったです。
時にメインキャラを食いかねないほどの存在感を発揮する脇役たちの存在も、
「けいおん!」ならではの魅力ですよね。
何かと不幸な目にあう澪は相変わら超絶可愛いし、
唯梓は相変わらずサイコーの組み合わせ。
久しぶりに観る桜高軽音部のやりとりは、
やはり他の日常系アニメとは一線を画していますね。
以下、さらに映画の内容を掘り下げつつ、
「けいおん!」という作品全体についての感想となります。
まだ映画を観ていない方はここでストップですよ。
中野梓は天使
今回の卒業旅行における目的は卒業前の思い出作りと
一人軽音部に残されるあずにゃんへのプレゼントを作ること。
ロンドンという特別な環境を楽しみつつも、
一人の後輩のために真剣に考えこむ唯たち。
ちゃんと卒業生として、先輩として、
すごく立派に成長していましたね。
その姿勢自体がすでに私を感動させてくれました。
そして何が一番感動したって、
行ったこともない異国の地で、言葉すらロクに通じない異国の相手に、
ムチャ振りからのライブを立派に成功させたあの唯たち4人が、
いつもの部室で、たった一人の見知った後輩相手に、
手作りの曲のプレゼントをするというだけのことに
「今までで一番緊張していた」というところですよ!卒業旅行での2回のライブはすべてこのシーンのため、
あずにゃんに対する唯たちの想いがどれだけ強いのかがよくわかる
本当に素晴らしいシーンですね。
続いて今回唯たち4人が導きだした「あずにゃんは天使」について。
改めて卒業、桜高軽音部としての終わりに直面し、
自分たちの中でどれだけあずにゃんの存在が特別かがわかったからこそ、
ようやく導き出せた答えだと思います。
以前にも似たようなことを書いたのですが、
元々軽音部は唯たち4人だけで、
バンドとしても日常系アニメのメンバーとしても完成されていた。
そんな中一人だけ学年の違うあずにゃんの加入は、
言うならば「不純物の混入」なんですよね。
完成されきった人間関係に単身飛び込むのはすごく勇気のいることだし、
受け入れる側も扱いに非常に困惑するはず。それ故に飛び込んだ側は理想とのギャップに居心地の悪さを感じ、
受け入れる側は距離感を測り間違える。
今思えば、1期9話でのあずにゃん離脱の危機、
あの程度のピンチが訪れるのは必然ですし、
ヘタすればそこからそこから唯たち4人の関係にも
ヒビが入る可能性があったのではないでしょうか。
もちろんある意味リアルとはかけ離れた、
日常系ゆるふわアニメである「けいおん!」に限って
そんな修羅場展開が起きるわけはないんですけどねw
何が言いたいのかというと、軽音部におけるあずにゃん加入は
それだけ歪で危険な構図だったのではないかということです。
以上のように、
あずにゃんの存在は軽音部にとっての「悪魔」にもなりうるものだった。
しかし軽音部での2年間があずにゃんを「天使」に変えたんです!こうして改めて軽音部の人間関係のが持つ危険性を考えてみること、
唯たち4人があずにゃんと過ごした2年間が
どれほどまでに尊くかけがえのないものだったか思い知らされます。
この奇跡を端的に表したのが「天使にふれたよ」という神曲。
映画を観た後最終話の卒業式!を観返してみると反則的に感動できますね!
それとあずにゃんの話からは逸れますが、
かつての自分と唯たちを重ねながら、
軽音部の教室ライブを実現させてくれたさわ子先生、
それにクラスメイトも非常によかったです。
教室ライブのシーンでは、
憂といい和といい、いろんな人間に支えられてきたからこその
軽音部だったということがよくわかりますね。
唯たち4人の関係はこの先ずっと続くけど、
桜高軽音部での活動はこれが最後。
原作は続いてるけど「けいおん!」という映像作品は
きっと今回の映画でおしまいなんです。
「終わり」を感じさせない唯たち4人のかわりに、
その周囲のキャラを使って「終わり」をしっかりと表現している点が、
この作品の素晴らしいところだと思います。
とまぁこのように毎度のことながら、
尋常じゃなくまとまりのない、軽くもない感想となってしまいました。
私自分まだ考えの整理が完全にはできていないため、
言いたいことが読んで下さった方にちゃんと伝わる道理もありませんねw
これだけの駄文を並び立てたくなるほど、
この作品に感銘を受けたということだけ、
伝わってくれれば十分満足です。
最後に、この記事を読んで下さった方と、
「けいおん!」という作品に心から感謝を。
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私がけいおん!で凄いと思うのは、ライブシーンの完璧な動画!
おそらく音楽に精通した人が監修していると思うのですが、演奏をこれだけ忠実に描写したアニメを今まで観た事がありません(特にドラム)。
でも、けいおん!ってライブシーン少ないですよねえ~
まあ、まったりが売りの作品ですから、仕方ないと言えば仕方ないのですが、あまりにもったいない!
あと、あずにゃんも可愛いけど、ムギも可愛いですよぉ~!!